『どんな時もつながる』
(新井航さん)
皆さんは関係がむずかしくなったとき、どのようにその関係に対峙しますか?
聖書は関係がむずかしくなったとき、どのように教えているでしょうか?
どんなに素晴らしい夫婦関係、親子関係でも関係がむずかしくなることはある。
それは当たり前。聖書にもさまざまなむずかしい関係が生々しく書かれている。
聖書から学べることは希望。
ルカ15:20−24
放蕩息子の話は、壊れてしまった親子関係の話。
自分からお父さんとの関係を捨てた息子は、お父さんと呼ぶ資格はないと思った。
しかし、父は責めることなく、彼を受け入れた。
芥川龍之介は、放蕩息子の話を最も優れた短編小説といった。
親子関係の修復は多くの人の心を打つ。
しかしこれは、天のお父さんの神様とわたしたちの関係のたとえ。
断絶した関係の修復は、最も喜びのあるもの。
天で祝賀会が行われるほど。
赦されているから赦す
神様はわたしたちをどのように扱っておられるか?
ローマ5:8−10
わたしたちは罪によって神の怒りを受ける者、敵だった。
人生を振り返るとわたしにとって人生の敵はたくさんいた。
敵とは断絶し、関係を持てなかった。
兄弟姉妹との関係の中ですら、難しく感じると、敵のように感じる。
しかし、神様の恵みと愛の素晴らしさも同時に感じる。
敵であったとき、イエスこそがわたしたちに歩み寄って、愛を示してくださったから。
コロサイ3:12−13
わたしたちは赦され、愛されているのだから赦すことができる。
赦し合うことができる。
人間の視点からみると、罪の多さ、少なさは量で示される。
しかし、神の視点から見ると、罪があるかないかだけ。
皆等しく罪人。
多い少ないは関係ない。
ティーンの聖書勉強でこれをシェアした。
それを話しながら、自分は人間的な視点で見ていると気づいた。
ユースミニストリーで、親子関係の和解があると心動かされる。
神様が導き、喜んでくださっている時間だと感じる。
エフェソ4:32
キリストが私たちを赦してくださったように、赦しあいましょう。
では、実際に関係がむずかしくなったとき、どのようにすればよいでしょう?
脆弱さと謙虚さを選ぶ
マタイ18:1−4
イエスが最も評価しているものの一つは純粋さと謙虚さ
脆弱になるには、子供のように謙って正直になる必要がある。
どうして脆弱に話す?
メリット:
-周囲の人とより親密な関係を作れる
-内なる子供に触れられる
-癒しがもたらされる
-造り変えられる
大人になるにつれ、コーピングスタイルができてしまう。
コーピングスタイル:
反撃(闘争)相手のせい
回避(逃避)無責任
服従(恐怖) 自分のせい
これはしみついている。
本当はいっしょにやりたい、和解したいと思っているのに、
私の場合、反撃がコーピングスタイルなので、相手を責めてしまう。
相手との関係が遠ざかる。
私自身、ほんとうの心を話合える関係がより必要だと最近気づいている。
皆さんはどのようなコーピングスタイルを持っていますか?
マタイ5:23-25
マタイ18:15
自分から話にいくことを聖書は教えている。
ユースディボ―ショナルでは月1回、ファミリーディボ―ショナルを行っている。
(中嶋朗雄さん)
大人になるにつれ、自我が芽生え、摩擦が増える。
神様につながり、人につながるように
ゴール:
1.お互いに尊敬をもって話せる
2.お互いに謙虚に話を聞き、謝れる
3.親子関係でぶつかっても和解できる
エフェソ4:14-15
成熟した関係:真理を語り合う
真理を伝える上で必要なのは、脆弱に謙虚に伝えること。
栗原文子さん、謙人さん:謙虚に脆弱に話すデモビデオ
相手に脆弱に話すときに:
1.感謝と尊敬をもって話す
2.具体的に話す
3.理由・どのように感じるかを話す
4.どうしてもらえたら嬉しいかを話す
脆弱に話してくれた相手に対して:
1.脆弱に話してくれたことに感謝する
2.受け入れる(怒らない、言い訳しない、諭さない)
3.自分の過ちや罪を認める
4.言い訳せずに謝罪する
いまのデモビデオでもあったように、
謙人くんは感謝と尊敬をもって具体的に、大学の履修科目の選択でお母さんの意見が強く、
自分が受け入れられていないように感じることを伝えた。
そして、その部分でもう少し丁寧に接してもらえたら嬉しいと伝えた。
母の文子さんは、まず「話してくれてありがとう。」といい、言い訳や諭すことは一切なく、
その点で自分が強い意見を持ち、言ってしまうことを謝った。
「ごめんなさい。」と謝った。
これは自分の問題、自分の罪でもあるから、自分でも向き合い、周りの人にも助けてもらうようにすることも伝えた。
模範的な脆弱トーク。
しかし、大切なのは上手く、できることではない。
どの家族も最初はたどたどしかった。
いまでは笑顔で伝える場面も見える。
お父さん、お母さんのイメージが変わったとか、
最近子供が本音を話してくれるようになったという声を聞く。
互いにやること:
→伝える、伝えてもらう
一人でやらない:
→多くの人に助けてもらう
そうすれば、周りにもキリストを表していける。
ローマ14:19
平和や互いの向上のために一歩踏み出しましょう。
むずかしいときこそ、謙虚に脆弱に話せる関係を築いていきましょう。