『神様は供給者(Provider)』
スライドはこちら→20210207 フィリピシリーズ4 神様は供給者(Provider)
フィリピ4:10-14
パウロが抱いているフィリピの教会への感謝の思いが書かれている
実際その時、フィリピ教会は問題が多かった。
偽教師がいたことも話されている。
パウロはいつ死ぬかわからない状況。
それでも、パウロは置かれた境遇に満足することを学び覚えた、対処法を学んだと言っている。
パウロはどうしてそのような状況でも満足することができたのでしょうか?
いかなる場合にも対処する秘訣、現代の私たちに当てはまりますか?
ポイント1:神様は満足を下さる
「満足する」
・アウタルケース
・自給自足、自己満足、一人よがり
・聖書で一回だけ登場する言葉
・禁欲主義的なストア派の言葉
ストア派、「ストイック」の起源。
禁欲的、我慢強い、自分に厳しい。
ストイックという言葉、いいイメージですか?
私が思い浮かべるのはマラソン。
実は東京キリストの教会(TCC)マラソン部というものがある。
毎年11月に大田原マラソンに出ている。
マラソン、なんできついのにそんなに走るのか?
大会の練習中も思う。
それは、ゴールをする瞬間、普段感じられない達成感と喜びがあるから。
日々のトレーニングからゴールまでは闘い。
心を無にしてストイックにやらないと、思う。
パウロはここでなぜストア派が使う「満足」という言葉を使ったのでしょうか?
TRグローバーの言葉「ストア派は心を砂漠にして、それを平和と呼んだ。」
心を砂漠にし、何があっても気にしない。良いことでしょうか?
弟子生活、マラソンに例えられる。
途中きつくなっても忍耐して走る。
確かにそれは弟子生活の一側面。
私たちの心もストア派になりやすい。
日本人、世界一ストイックな民族!?
コロナ禍で、ボランティアレベルの自粛でここまで我慢できるのもすごい。
日本人の素晴らしい長所の一つ。
感情を無にして責任感で頑張ることができる。
でも、我慢を続けると爆発してしまうことが多い。
一人で先の見えないマラソンを走っているよう。
コロナという我慢の時期、耐える時期、というマインドセットになる。
しかし、我慢と忍耐は違う。
忍耐は希望を持って耐え忍ぶこと。
パウロはどのような状況でも忍耐することができた。
神様に満たされ、希望と進行を持っていたから。
自分がどのような状況でもキリストが宣べ伝えられることに満足した。
心を無にするのとは大きな違い。
牢獄にいても喜びがある。
兄弟姉妹の皆さん、神様からの満足に満ち溢れていますか?
頑張るだけの我慢ですか?
フィリピ4:6-7
自分たちで何とかしようとするストア派とは正反対の考え方。
神様に頼らないといけない。
神様が自分の力の源、とパウロは言っている。
情緒的に神様と繋がることができる。
豊かな時、貧しい時もある。
・助けられたのを忘れるのではなく感謝する
・驕り高ぶるのではなく謙遜になる
・人を裁くのではなく仕える
・ただ頑張るのではなく満足する
・自己憐憫になるのではなく慰めを求める
・人のせいにせず、励ます
・不信仰で諦めるのではなく、信仰、希望を持つ
今年はコロナ禍での2021年、難しいスタートだった。
ワクワクしない。今年もコロナにより大変。
この状況を受け入れて耐えていこうと思ったが、神様から来る満足、平安がなかった。
自分フォーカスになり、どうしようか考えていた。
そんな中でティーンデボの時間を持った時、彼らから満足を与えられていることを思わされた。
彼らは「私のティーン」「私の教会」を合言葉にしている。
こういうことがしたい、と励ましになりたいと話し合いをしていた。心が動かされた。
1年前の始まりには参加していなかった兄弟姉妹、聖書勉強しているメンバーがそのような話をしていた。
このことを忘れないようにしようと決心した。
神様を喜んで伝えようと心を新たにされた。
キリストを知らない人の心は批判的で苦々しい。
神様は全ての人に満足を与えることができる。
だからこそ、神様の満足を目指しましょう。
ポイント2:神様は豊かな身を下さる
フィリピ4:15-18
パウロの第二次宣教旅行の時、フィリピの教会がたくさん支援してくれたことに感謝している。
贈り物だけが感謝の理由ではない。
パウロのメッセージを理解するためには、二つの言葉がヒントになる。
・あなた方の益となる豊かな実
新改訳では:収支を贖わせてあまりある霊的祝福
NIVでは:what I desire is that more be credited to your account
NIVでの言葉を見て、小切手を思い出した。
銀行に持っていくと、振出人の口座から貰える。
与える人によって、渡されるものが決まっている。
霊的な小切手、霊的な祝福。
私たちの奉仕は、天の国の口座に蓄えられている。
・香ばしい香り
「あなた方の施しを香ばしい香り」とパウロは表現した。
匂い、香りは私たちの目には見えない。
香り、確実に存在して伝わってくる。
キャンパスの時、土曜日にサブホールで焼き肉パーティーをしたが、匂いが教会全体に広がってしまい、「明日の礼拝に影響が出る」とパニックになったことがある(笑)。
直接匂いは見えなくても、広がっていく。
香ばしい香り、人の目には見えない地味なもの。
褒められたり、認められたりするものではないかもしれない
神様のために一歩踏み出す時、それは神様のための香ばしい香りになる。
フィリピの弟子たちの心遣い、犠牲。
それが神様の励ましになった。
私たちの主こそが犠牲になってくださった。
エフェソ5:2
供物も同じ表現。
十字架、最高の香ばしい香り。しもべの姿。
イエスは罪人の私たちのため、ご自分の命を捧げてくださった。
2000年後、私たちが許されるように。
それはどれほど豊かな実でしょうか?
フィリピ4:19
改めて神様ご自身の栄光の富はどれほど豊かでしょうか?
イエスによって満たされる。
約束してくださっている。
私たちの小さな奉仕、天に富を積んでいる。
イエス自身、例え話で明確にしている。
マタイ10:42、マタイ25:40
どうせこんなことやっても意味ない、何も変わらないということはない。
イエスは「あなたには必ず報いがある」と約束してくださっている。
昨年、皆様の心遣いが身に染みた。
コロナで会えない中、礼拝の運営や説教にメールや手紙などで感謝を伝えてくれた。
今まではそのような心遣いを心に留められなかった。
会うことができなくなった時、皆様からどのように支えられているかがわかった。
フィリピの教会、純粋にパウロの宣教を支えたのと一緒。
支えられていることを実感し、一歩踏み出したいと思える。
御国のために仕えるものになりたい、と謙虚にされる。
素晴らしい兄弟姉妹と御国を作り上げられることを恵みに思います。
神様は供給者。
本当の満足と豊かな実を下さる。
だからこそ一歩踏み出せる。
皆さんの一歩を教会の中でも外でも待っている人がいる。
心遣い、愛に溢れる教会になっていきましょう。