『祈り』
スライドはこちらから→20200712 マルコシリーズ6 祈り
今週もマルコの福音書シリーズです。
マルコ10:45
人の子は仕えられるためではなく仕えるために、
また、多くの人の身代金として自分の命を捧げるために来たのである。
わたしの経験をシェアさせてください。
25歳のとき、私をかわいがってくれた祖母が亡くなった。
仕事中、訃報を受けた。
病院へ電話すると、「栗原さんはご家族と家に帰られました。」と看護士さんに言われた。
亡くなったはず、退院ではないはず。
でも、頭が混乱した。
運転していても、涙は出なかった。家について祖母の顔に触れ、実感して号泣した。
弟子たちも、十字架の前の数日、実感がなかったことだと思う。
ポイント1:信じて祈る
マルコ11:20-24
翌朝早く、一行は通りがかりに、あのいちじくの木が根元から枯れているのを見た。
そこで、ペトロは思い出してイエスに言った。「先生、御覧ください。あなたに呪われたいちじくの木が枯れています。」
そこで、イエスは言われた。「神を信じなさい。はっきり言っておく。
だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、
自分の言う通りになると信じるならbあ、そのとおりになる。
だから言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」
ユダヤの文化では、「山を動かす」=「困難を除去する」という意味。
特に優れた教師に用いられた語。
意訳:「もしあなたが真実の信仰を持っているなら、祈りは、いかなる問題も解決し、どのような困難も対処できる力です。」
イエスはすごい人に限定して言われていない。
私たちすべての人に言われた。
15年前、妻に脳腫瘍がみつかった。ピンポン玉くらい。
8時間の手術。北海道大学で行われた。
腫瘍を取るには、血管がくっついている。とても難しい。
死ぬかもしれない。
目の神経も周りについていて、うまく取れないと物が二重に見え、本が読めない、仕事もできない。
そのようなリスクを説明された上で、同意書に署名しなければならなかった。
妻とわたしは、1年間祈って、「神の手」のような先生を探していきついた。
わたしは将来が心配だった。
妻が植物人間になったらどうしようと考えた。
息子はまだ3歳。
妻が亡くなったら、仕事は?家のローンは?
多くの心配があった。
妻のほうが落ち着いていて信仰があるようだった。
多くの兄弟姉妹たちにも祈ってもらった。
結果は、何の後遺症もなく、手術は成功した。
神様に感謝した。
あなたにとっての心配事は何ですか?
神様に委ねられないことは何ですか?
仕事、健康、失敗、コンプレックス、プライド・・・。
わたしたちは、祈りの力を信じて祈る必要があります。
神様にはどんなことも解決される方だと信じて祈ることを実践しましょう。
ポイント2:赦して祈る
マルコ11:25
また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦してあげなさい。
そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦してくださる。
イエスはあなたが悔い改める前に十字架につき、ご自分の命を捧げてくださった。
なぜイエスはこのタイミングで、弟子たちにこれを伝えたのでしょう?
人は赦せない思いをノートに書いたら、何ページもになってしまう。
心の傷は小さなことでも忘れない。
赦せない思いにエネルギーを使ってしまう。
だからこそ、イエスは弟子たちに赦すことを伝えたのだと思う。
わたしはみじめさ、恥、屈辱を感じた時に特に赦せない思いになる。
自分を赦すことも難しいと感じることもある。
小学校5年生のときに両親が離婚した。
肩身の狭い思い、みじめさがあった。
両親へ責める気持ちがあった。
しかし、その思いを誰にも伝えられず、いい子でいる期待があったので、いい子を演じ続けた。
父が亡くなる2年前、22年前、話すことができた。
父と別れて初めてのこと。
電話した日はバプテスマを受ける前日だった。
父は暴力的で怖い人だった。
いい思い出は一つもなかった。
神様に信じて頼って祈った。
兄弟たちにも初めてお祈りをお願いした。
父のことを赦す決心もした。
22年間、男性に追いかけられる夢を見ていたが、父と話して以来、その夢を見なくなった。
会話はたわいもないことだったが、ただ親子だということを感じた。
最近スキーマカウンセリングを受けて、父に対して罪悪感を持っていたことがわかった。
両親が離婚したとき、わたしは皆の前に母についていくと宣言した。
わたしが父親を捨てたという思いがどこかにあった。
最近、その思いに気づいた。
不健全な声を打ちたたくように祈っている。
弟子たちにも助けてもらっている。
赦すことで前に進める。
イエスの最後の祈りは赦しについてだった。
ルカ23:34
そのとき、イエスは言われた。
「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」
神様はわたしたちの心の傷を癒してくださる。
神の子イエスがしてくださったのは、十字架で命を懸けてまで、わたしたちを赦すことだった。
このことを信じましょう。
わたしたちはバプテスマを受けて、聖霊を頂いた。
赦すことができる。
どうか、心に向き合ってください。
今日のポイントは、
1.信じて祈る
2.赦して祈る
でした。
DG課題
1.赦せない人がいれば、赦す決心ができるように兄弟姉妹に助けてもらいましょう
2.信じて祈りましょう
早く皆さんに会いたいです。しかし、コロナの状況はまだまだ続きそうです。
今年ももう、半分以上が過ぎました。
どうか皆さん、難しいことに向き合って祈り、祈りの力を体感してください。
晴れて、会えることになったとき、祈りの力の素晴らしいことのシェアをし合いましょう。
皆さんのことを心からお祈りしています。