『愛による復活』
2ヶ月以上にわたり、ヨハネシリーズでヨハネによる福音書を学んできた。
最後にヨハネが書いた他の書簡から学びたい。
ヨハネが書いた書簡:
ヨハネの福音書:90-100ADごろに未信者宛に書かれた。
1ヨハネの手紙:90-100ADごろに弟子宛に書かれた
2ヨハネの手紙:90-100ADごろに選ばれた婦人とその子たち宛に書かれた
3ヨハネの手紙:90-100ADごろにガイオ宛に書かれた
ヨハネの黙示録:95-96ADごろにアジア州の7つの教会宛に書かれた
ヨハネが残した書物は、彼の晩年に書かれたものばかり。
イエスの死と復活から60年以上経ってから。
少なくとも77歳にはなっていたと思われる。
ヨハネの家族:
父:ゼベダイ。漁師→マタイ4:21
母:サロメ。イエスに願い事→マタイ20、十字架の場にいた→マルコ15:40、マタイ27:56
兄:ヤコブ。12使徒の一人で、ヘロデアグリッパ1世により殉教→使徒12章
ヨハネシリーズのテーマ:イエスを正しく見る
あなたにとってイエス・キリストとは?という質問にみんなに答えて頂いた。
ヨハネにとってイエス・キリストとは?
若い時のヨハネにとってのイエスと、年老いてからのイエスは違うように見えたかもしれない。
わたしたちも、比較的若い弟子のイエスの見方と、長年の弟子のイエスの見方も違うと思う。
福音書内でイエスと一緒に自分が登場するとき、「イエスの愛しておられた者」のようにヨハネは自分を表現する。
ヨハネ13:23
ヨハネ20:2
ヨハネ21:7
ヨハネ21:20
ヨハネ21:24
もしわたしたちが教会の伝記を書いたら、自分のことをどう表現しますか?
ヨハネは繰り返し、イエスが愛しておられた者と書いた。
長年弟子として生きたヨハネのアイデンディティー。
イエスの愛が彼を変えた。
多くのことを学び、経験した。
最後に残ったものは愛。
彼の人格が変わった。
わたしたちもイエスに特別に愛されている。
この確信が刻まれれば、わたしたちも生まれ変われる。
晩年のヨハネと福音書に登場する若い頃のヨハネを比較したい。
変わることは当たり前でなく、瞬間的に起こることではない。
何年もかけて起こる。
ポイント1:雷の子から愛の長老へ
2ヨハネ1-4
晩年のヨハネ、自分を長老と呼ぶ。
冒頭から「真に愛しています」と書いている。
ヨハネの福音書、手紙、愛と言う言葉が46回使われている。
晩年のヨハネの心、愛に満ちていた。
わたしも家族に言われる。
「またその話?聞いたことあるよ。100万回」
長年教会にいる方、同じ話を聞いたことがあるかもしれない。
初めて聞いたかのように反応してくださる兄弟姉妹に感謝しています。
晩年のヨハネ、愛の長老だった。
元々のヨハネは?
マルコ3:16-17
イエスが特別に使徒の3人にニックネームを与えた。
シモンは岩、ヤコブとヨハネは「雷の子」というニックネーム。
この時の性格、愛とは表現できなかった。雷のように激しい。
ルカ9:52-55
サマリア人との確執を乗り越えようとイエスは愛したが、彼らはイエスを歓迎しなかった。
そんな中、ヤコブとヨハネが彼らを焼き滅ぼそうと言い、イエスから戒められた。
わたしたちも調子に乗って変なことを言うこともあるかもしれない。
若い頃のヨハネには、熱い正義感があった。
2ヨハネ:5-6
愛に従って歩むことについて教えている。
自身が何十年にわたって実行することによって、ヨハネの確信になっている。
この聖句からの学び:
1.振り返ることの大切さ。何を教えてもらったか、Dグループで自分がシェアした変わりたいポイントも併せて振り返る。バプテスマを受けた子供も親も悔い改めを振り返る。振り返ったことを確信にし、次の人を助ける。
2.従う。反復して行う。
3.歩み続ける。長い間続けると、生き方になる。
クリスチャンにとって大切なのは、瞬間の行動でなくて人格。
2ヨハネ9-10
英語では「runs ahead」先走ると書かれている。
自分の思いより先に出るぐらい深く刻まれないと、イエスの言葉は自分のものにならない。
ヨハネが20歳ぐらいの時、ヨハネ13:34でイエスから与えられた新しい掟。
このことはヨハネの心に深く刻まれていた。
年を重ねていく中でも鮮明に覚えていた。
ポイント2:もてなし、仕える人へ
3ヨハネ1-4
この手紙の冒頭、「愛するガイオへ」と書かれている。
自分の子供のような存在が真理に歩むことが嬉しいと、若い時は自分が中心だったが、長老になり生まれ変わっている。
3ヨハネ5-8
1世紀の終わり、兄弟姉妹が迫害の中で宣教を続けていた。
サポートなく世界中を回っていた。
ガイオは、ヨハネを真似てそのような兄弟姉妹をもてなした。
このようにもてなしてサポートすること、真理のために大切と伝えた。
1ヨハネ3:16-18
ヨハネの人生に刻まれていた。
もてなされたからこそ、もてなす
多くの兄弟姉妹、友人をもてなしましょう。
コロナの状況、改善傾向でこれからチャンスがあると思う。
3ヨハネ9-11
問題児、ディオトレフェス。
人の言うことを聞かない。一致を壊す。
若い時のヨハネであれば焼き滅ぼすと言ったのでは?
だが、今のヨハネは神様に委ねる。
自らの正義感で滅ぼすなどと言わない。
いい模範を見せる。
わたしたち一人一人にディオトレフェスがいるかもしれない。
承認欲求が強いかもしれない。
シンプルに愛されたから愛する、見返りを求めないことが大切。
ヨハネ19:26−27
ヨハネ、イエスから母マリアの世話をするように命じられた。
マリアはヨハネを一生愛するように命じられた。
この言葉も、ヨハネは忘れなかった。
苦しくても愛して下さったイエス。
ヨハネの人生を変えた、愛する姿の模範。
最後までマリアの世話をした。
ヨハネは実の母であるサロメを含めて、2人をケアし続けた。
私たちにもイエスに愛されたことによって変われる。
イエスの愛で、友人、兄弟姉妹を愛していきましょう。
ヨハネのように生まれ変わっていきましょう。