『Living the Life :神と絆』
スライドはこちらから→20210425 Living the Life 神と絆
今回も質問から始めたい。
Q1.絆という言葉の元々の由来は?
A)国同士が結んだ契約
B)ダビデとヨナタンの友情
C)動物をつなぐ綱
D)代々の家紋
答えはC。
断ち切ることができない人と人の結びつきを示す。
Q2.聖書(新共同訳)には「きずな」と言う言葉は何回出てくる?
A)2
B)4
C)6
D)8
答えはB。コロサイ3:14など。
関係は絆によって結びつけられる。
聖書には、絆についての助言が書かれている。
聖書と絆には密な関係がある。
日本人にとって、神様と絆の関係はピンとこないかもしれない。
今日、それを学んでいきましょう。
1.つながりによる絆
シェア:岩崎寿史
精神科医、5年前に児童精神科のクリニックを開業した。
この世界はどのように出来ましたか?
創世記1章によると1日目に神様は光、2日目に大空、3日目に大地と植物、
4日目に昼と夜・月星太陽、5日目に海と動物、最後の6日目に人を創った。
なぜ人が最後なのでしょうか?
神様は一番愛する存在をなぜ最後に創ったのでしょうか?
私は、娘の誕生でそれがわかりました。
娘が誕生する前、いろんな準備をした。
どんな服を着るか想像しながら用意し、笑顔で接することや、あやしかたを学んだ。
そして準備ができたときに娘が生まれてきた。
もし、子供が準備がない時に生まれてきたら悲惨なことになる。
神様は人が住みやすい環境を作ってから、人を創った。
神様は、一つ一つご自身が創ったものをご覧になるごとに良しとされた。
そして人間を創った後は「極めて良かった」とおっしゃった。
神様はそれほどまでに私たちを愛してくれている。
しかし、現代社会はストレスが多い。
精神疾患が癌などと並び5大疾患に指定されている。
若者の自殺も増えている。
国立精神・神経医療研究センターの精神科医である松本俊彦先生は、
「自分でもわからないが死に向かう人が増えている」とおっしゃっていた。
自殺で亡くなった方の相当数は、直前に迷っている。
人々は絆を求めている。
近年、子供の自傷行為が増えている。
中学生、男子は6%、女子は14%が自傷行為の経験がある。
それに対し、学校教員が把握しているのは1%以下。
首吊りは自殺するため、自傷行為は生きるために行うものとも言える。
自傷行為に対する依存が増える。
背後にある辛い記憶を話すのは長年かかる。
当院に来てくれた小6の女の子は、授業中に突然自傷行為を行った。
何も話してくれなかったが通ってくれて、2年目から少しずつ話してくれるようになった。
そして5年目、親族からの性的虐待について話してくれた。
本人の言うことを聞き、繋がることが大事。関係性が大事。
子供は孤独を抱えていることが多い。
相手を認めることが大事。
孤独から絆へ:怒らずに褒める
知識は人を高ぶらせるが、愛は作り上げる。
1コリント8:1
ヤコブ1:19-20
褒め言葉のシャワーが大事。
共感は繋がりに大事。
困った時に助けることができる。
子供の自殺は、親との絆のなさが一番の問題。
孤独、絶望、死を断ち切るのは絆。
(岩崎さんシェア終わり)
多くの人が絆がないことで苦しんでいる。
神様は繋がりたい方。
詩編145:14
ポイント2:親の愛による絆
シェア:関根ファミリー
・関根拓海(長男)
小学校の時、地域のバスケチームに所属していた。
6年生の時、チームメイトから嫌がらせを受けていた。
コーチも見ぬふりをし、技術面で高過ぎる期待をかけた。
そして大切な試合で負けた時、お前のせいと言われた。
自分が十分じゃないから、努力していないから負けたと思った。
一人で閉じこもってしまった。
でも、父が外にが連れ出してくれた
父だけは味方でいてくれると信じられた。
神様を当時知らなかったが、神様への見方も変わってきた。
父は聖書から助けてくれた。
自分の名前の由来も改めて話してくれた。
モーセが海から道を切り拓いたように道を作る人になって欲しいという由来だった。
前が見えない状況で、戦い抜いたことを誇りに思っている。
お父さんの子供で本当に嬉しい。
・関根哲臣(父)
うまくいかずに落ち込む息子を前に苦しんだ。
助け支えたいと思った。
自分の父親は自営業で、毎晩酒に溺れ、酔った勢いで家族を罵倒した
良い父親のイメージを持てなかった。
今は教会に通って20年、神様の愛を感じている。
神様は私を見放すことなくいてくださる。
私が病気になった時も守ってくださった。
神様の愛により、父親のイメージが変わった。
聖書を基準とした教えによって他のクリスチャンたちから強く勧められ、
子供とともに歩むことを学んだ。
昨年、拓美が大きな反抗期があったが、その中でも繋がれた。
うまくいかない時もあったが、今に至るまで繋がっている。
・関根七重(母)
夫は8年前、ストレスによる適応障害になり、仕事など出来ず、1年間寝るだけの生活だった。
2年目に社会復帰したが、今も薬を飲み続けている。
適応障害にかかって数年は子供と遊べなかった。
子供は夫に不満を持っていた。
夫は子供たちと心がつながっていないと気づいてから、改善に取り組んだ。
長男がバスケの試合に行く時は引率し、励ましの言葉をかけ続けた。
次男とは、ドライブ、釣り、一泊旅行などをした。
子供との絆を深めるために時間を使った。
神様が神様の愛を感じることができるように工夫した。
長男にとって、夫はどんな時も愛してくれる存在になり、夫を通して神様の愛を感じてくれるようになった。
(関根ファミリーシェア終了)
動画シェア:
1992年のオリンピックで、デレク・レドモンドという選手が400mで金メダル候補だった。
しかし、残り250メートルでふくらはぎの痛みで走れなくなった。
それでも担架を拒否して歩き続けた。
そこに、警備員を振り切って応援席にいた父親が通り抜けてきた。
「止めてもいいんだよ」と言ったが息子は走り続けた。
「一緒に完走しよう」と父は息子に伝えた。
ゴール直前で父親は息子から手を離し、無事ゴールへ辿り着いた。
65000人の観客が拍手を贈った。
父親の偉大な愛に支えられた。
傷を負いながらも走り続ける姿を助けにきた。
神様もそう言う方。傷ついてもやり抜く私たちを助けてくれる。
(動画シェア終了)
必死で戦い続ける中でもやり抜く息子をなんとか助けたいと言う、親子の絆。
拓海君の「お父さんだけは味方でいてくれる、一緒に戦ってくれる」と言う言葉が印象的だった。
お父さんから愛を感じられない人もいる。
そしてそれを神様のイメージと重ねてしまう。
遠くから見ているだけで助けてくれない、頑張りしか見てくれない。
聖書の神様は違う。
放蕩息子のたとえ、息子は父を裏切って去り、惨めになって帰ってくる。
ルカ15:20
私たちの父である神様は、私たちに寄り添い、励まし、赦して愛してともに歩んでくださる。
これが最高の神様との絆。
ポイント3: 慰めによる絆
マタイ5:4
絆を通して神様は私を癒してくださる。
シェア:中嶋朗雄
4人家族の長男、父は美術教師。
小5の時から母から虐待を受けていた。
自分のものが全てゴミ袋に入っていたことがある。
1秒でいいから早く死んでほしいと言われたことがある。
父は自分の作品作りに没頭。
父を頼る私に、母は「父親はあなたを妊娠した時、堕ろせと言った」と言ってきた。
それを聞いた時、父は肯定も否定もせずためいきだけついた。
自分は父母から邪魔な存在、と感じるようになった。外に居場所を求めた。
会う人の顔色を伺って、仮面をつけて過ごした。
心が繋がっている人はいなかった。
19歳で上京し、夢のために努力した。
友達ができ、優しい人と言われた。
でも自分は実は優しくなく、両親への怒りがいっぱいだった。
それでも自分を知られたら、誰も周りからいなくなると思っていた。
朝まで友人たちとお酒を飲んでも空虚だった。
そんな中で夢だけが希望だったが、家の事情で無理になった。
その怒りが自分を大切にしてくれた人に向かった。
その瞬間、「お母さんが言ってきたことは正しかった。自分は生まれてこなければ良かった」と考えた。
電車に飛びこんで自殺をしようと思った時、友人からメールがきた。
「誕生日おめでとう、久々に会って話をしたい」という内容だった。
彼と会ったが、最後まで私の話を聞いてくれて、「とても辛かったね」と言ってくれた。
自分の人生も分かち合ってくれた
説教されると思っていたが、ただ受け入れてくれた。
他の教会のクリスチャンも、私の話を聞いて受け入れてくれた。
その愛から、聖書を勉強することにした。
神様はどれほど私を愛してくれているかを教えてくれた。
私が間違った時には、それは違うと叱ってくれた。
それまでは怒られることは傷つくことだと思っていた。
でも、私の人生のために必死に叱ってくれた。
数ヶ月後、バプテスマを受けた。
自慢の息子と言ってくれる既婚者の方々もいる。
絆が助けてくれる、そう信じて今はとても幸せ。
(中嶋さんシェア終わり)
中嶋さんは自分の人生について寂しさと孤独を感じる、自分のことを気にかける人はいないと思っていた。
そこを共感してくれるクリスチャンとの絆によって慰められてきた。
2コリント1:4
私たちが今どのような孤独、苦難にあっても神様は慰めることができる。
中嶋さん、今は神様に子供に愛を伝える人生を送っている。
周りに慰めを必要としている人はいませんか?
神様は慰めをもたらしてくれる。
絆によって愛と慰めを受ける。
人生を豊かにしてくれる。