『信じて待ち望む』
クリスマスシリーズでは、聖書の特別な朗読がある。
これまで、絵本の朗読があった。
今年は原点に立ち返り、聖書を読む。
今までにない感じの朗読。
演劇経験者で練習している。
わたし達は毎年クリスマスをお祝いする。当たり前のように。
わたし達はクリスマスが来ることに信仰がある。
それは、イエスが既に誕生しているから。
では、まだ主が来られていなかったら?
その信仰はありますか?
ルカ2:22-32
これは、イエスの誕生直後のこと。
皆さんはこの聖句を読んで、どのように感じますか?
シメオンという男性は、イエスの誕生を見つけて、喜び祝う。
イエスの誕生から40日目。
おそらくシメオンが啓示を受けてから相当長い時間が経過していたのではないか。
レンブラントのシメオンの絵がある。
聖書に年齢は書いていないが、おじいさんだったと想像できる。
イエスを見られたから、もう死んでもいいという祈り。
シメオンは100%イエスの誕生を信じて、待ち望んだ。
イスラエルだけでなく、異邦人、すべての民の救いを確信していた。
いつ、どこで、どのようにイエスと会うか、わからない。
皆さんは、シメオンと同じ啓示を受けていたらイエスを待ち望めると思いますか?
なかなかその日が来なかったら?
イライラし、不信仰になるかもしれない。
救い主の誕生は大きな祝福。
同時に待ち望むことは、忍耐がいる。
シメオンはなぜ待ち望むことが出来たか?
今日はそれを深めたい。
ポイント1:聖霊を信じる
ルカ2:25-27
短い3節の間に、3回も聖霊という言葉が出てくる。
いまクリスマスの朗読を準備しているのですが、読んでいる箇所に聖霊がいっぱい出てくる。
バプテスマのヨハネのゼカリヤやイエスの母マリア。
聖霊は大事。
しかし、わたし達は日頃どれほど聖霊を意識しているでしょうか?
シメオンは、神殿の境内に足を運んだ。
何度も足を運んだことだろう。
何度も行って疲れたこともあったかもしれない。
聖霊に導かれて、シメオンは、イエスが神殿に連れて来られた日に実際にやって来た。
大勢の人がいたはず。
イエスが何歳かもわからなかったはず。
赤ちゃんも他にいたかもしれない。
聖霊は邪魔な物を取り除き、正しいものを示す。
2テモテ1:7
聖霊に頼ると、正しい物を選ぶことができる。
自分の根深い罪の直面している。
わたしは、摩擦を避ける傾向が強い。
強烈な父、パワフルな母、強い二人の兄がいて末っ子の自分。
ほんとうに喧嘩が嫌でたまらなかった。
理由はともかく、喧嘩を止めたくて泣いていた。そしてまた叱られていた。
今もその影響がある。気質もあるが、生まれ育った環境が影響。
極端な平和主義は、何も解決しない。
今、向き合おうと取り組んでいる。
どのように戦うか?
聖霊の声に耳を傾けることによって。
シメオンにも、わたし達にも聖霊が宿っている。
今日ともに聖霊に頼って信じましょう。
ポイント2:待ち望む
ルカ2:28-32
シメオンは待ち望んだ。
「待ち望む」というのは普段使わない言葉。
待つことと望むことがドッキングしている。
二つの言葉が矛盾しているように感じる。
待つというのは、停滞。
望むは、アクティブで能動的。
シメオンは、イエスを腕に抱いた。
イエスに会うことは啓示されていた。
赤ちゃんを抱くこと、首が座っていない。
独特の感じ。お母さんから赤ちゃんを渡される。
マリアからシメオンは赤ちゃんイエスを受け取る。
あまりに感激しているシメオンが想像できる。
おそらく母マリアとは所帯面で、抱かせて欲しいと頼んだのだと思う。
待ちながらも、強く望んでいたことがわかる。
「今こそ、去らせてくださいます。」
「今こそ」特別な時。
でも、また今日も会えなかった、この人だと思ったのに違った、そのようながっかり。
もう嫌だ。逃げたい。
そこから乗り越えたシメオン。
その日まで待ち望み続けた。
聖霊に導かれて出かけて行った。
聖書にはサラリとしか書いていない。
シメオンは、信仰のヒーロー。
イスラエルが慰められることを待ち望んだ。
自分の栄光ではなかった。
シメオンは、自分のために待ち望んだ訳ではなかった。
わたし達は今日、待ち望み続けられていますか?
この教会はジョージさんとアイリーンさんというアメリカ人の宣教師夫婦が戦後、始めた。
多くの名もないアメリカ人の方が、献金してくださった。
自分のキャリアや財産を捧げて教会を建ててくださったから、今この教会がある。
命をかけて捧げてくださった兄弟姉妹がいたからこそ、今ここにいる。
わたしが2010年にクリスチャンになる前に、祈っていた兄弟姉妹達がいるので、今ここにいる奇跡がある。
その兄弟姉妹はシメオンと同じ。
自分のためじゃなかった。
先日渋谷に行った。クリスマスのきらびやかな飾りが街を埋め尽くす。
日本のクリスチャン人口は1.1%。
本当のクリスマスを知っている人はどれくらいでしょうか?
自殺、引きこもり、離婚、多くの問題がある。
1984年にマザーテレサが来日したとき言った言葉。
「日本では路上で行き倒れて死んでいく人、膿にまみれてハエにたかられている人はいません。
しかし、日本を歩きながら大変なショックを受けました。街はきれいだし、とても賑わっているのに、
その街を歩く人たちの顔に笑顔がないのです。
皆さんの悲しそうな表情が心に焼きつけられました。」
それから30年以上経っても、あまり変わっていない。
日本、東京、渋谷にイエスが必要。
使徒言行録1:8
シメオンはイエスを腕に抱く祝福を受けた。
わたし達はイエスの十字架という恵みをもらっている。それを伝える役割がある。
これはものすごい祝福。シメオンだったらすごいね!と羨ましがるのでは。
福音を伝えることは当たり前ではない祝福。
いまわたし達は何が出来るでしょうか?
神様は必ず約束を成就される方。
毎週バプテスマが当たり前。
毎回、座りきれない人がくる。
そのような奇跡をこの目で見たい。
一回の説教で、人生が変わり救われる人がいる。
クリスマス礼拝のインビテーションカード、
余らすことなく兄弟達と渋谷で配りたい。
よかったら一緒にやりましょう。
シメオンのようにわたし達もイエスを待ち望みましょう。