『与える木』
今日の朗読劇『おおきな木』の原題は“Giving Tree“。『与える木』という。
わたしは15年前にこの本のことを知り、読んで涙した。
無条件に愛し続けた木を想った時、思い浮かんだ人がいますか?
その方は、あなたに何をしてくださったのでしょうか?
思い出すと暖かい気持ちになったかもしれません。
わたしは母のことを思い出した。感動的で美しい物語。
今週20回くらい読んだ。読めば読むほど味が出る。
愛されて暖かい気持ち以上のメッセージを感じた。
初めて教会に来た方、この絵本のメッセージに心動かされるのであれば、聖書のメッセージにも必ず心動かされるはず。
いったいどのような方がこの本を書いたのか?
サンタクロースのような優しい方?
写真で見ると、なかなか強面の人。。。
作者:シェル・シルヴィスタイン
作曲家としても活躍、2度グラミー賞受賞
38カ国、900万部超ベストセラー
日本語版1976年 本田 錦一郎さん 訳
2010年 村上春樹さん訳
ポイント1:「与える木」は幸せでした
何度もこのフレーズが出てくる。
1)りんごがすべて持っていかれた
2)枝がすべて切られた
3)幹も切られた
4)ただの切り株になった
↓
「木はしあわせでした。」
現代の価値観とは違う。
与える木はぼうやの幸せのためにすべてを尽くした。
「ぼうや、幸せになりなさい。」
この本のタイトル、『与えられた少年』、”Receiving Boy“というタイトルでもいいかもしれない。
でも、そうすれば誰も本を買わなくなる。
そう、少年がメインだととても悲しく、みじめな話になってしまう。
少年はたくさん、すべてをもらった。
でも、本のメッセージは、与える木のしあわせを教えてくれている。
本の答えは、聖書にある。
使徒言行録20:35
「受けるより与える方が幸いである。」
現代人にとって、受ける方が多くあるほうが幸せと考えられがち。
しかし、イエスは2千年前に、与えることが幸いと説いた。
一度も少年が幸せだったとは書いてない。
幸せはもらうことから来ない。
ぼうやは、ずっと幸せではなかった?
小さかった頃、ぼうやも木が大好きだった。
子供の頃の少年は木に与えていた。
大人になった少年はわがままになった。
大人になった少年のわがまま
1)I am わたしは
2)I want 欲しい
3)Can you ちょうだい
*お金が欲しい
*家が欲しい
*船が欲しい
質問: 皆様は幸せですか?
自分に照らし合わせた時に、自分は木のようですか?それとも、少年のようですか?
子供や孫ができたら与える側になることが多い。
子供のように純粋な心を忘れていませんか?
与えてくださった方を見習って、自分も与える者になろうとしていますか?
与える木は少年を待ち続けた。
神様もあなたを待っている。
神様は幸せな方。
今日はクリスマス礼拝。
聖書の中心はイエスの十字架。
十字架は美しいものではない。
でもキリストは幸せだった。
キリスト教のメッセージは幸せなもの。
ポイント2:「与える木」は神様です。
地球を作り、美しい自然や食べ物を与えてくださった神様。
人間は罪を犯してしまった。
わたし達を赦すために、赤ちゃんとしてイエスが与えられた。
彼は大きくなって、わたし達の模範になった。
彼は十字架について、わたし達に愛を示された。
無条件の愛こそ神様の愛。
1コリントへの信徒への手紙13:4-8
綺麗事ではなく、このような愛をイエスキリストの十字架を通して神様は示された。
少年も最初は木が大好きだった。
だんだん感謝しなくて、木を忘れた。
木は見返りを期待せず、ただただ少年に与えた。
聖書のメッセージはシンプル。
ただただ見返りではなく、無条件に愛する神様。
ぜひ皆様、与える木になってみませんか?
与えられるだけだとわたし達は幸せになれない。
神様が与えたい幸せを聖書から学んでみませんか?
わたし達は自己中心。わからないことが多い。
ぜひ神様を知るチャンスを得てください。
メリークリスマス!