『心が動かされたとき』
オランダ生まれのチョコレート、Tony’s Chocolonlyというものがある。
オランダに出張に行ったときにお土産で買った。
“Crazy about chocolate, serious about people”
「チョコレートを愛し、人を大切に。」とパッケージに書いてある。
調べてみたら、深い意味があった。
このチョコレート会社の創立者は、2002年に南アフリカで児童奴隷が使われてチョコレートが作られていると知った。
創立者はもともとオランダのジャーナリスト。
奴隷によって作られたカカオ豆から出来たチョコレートを食べてしまったことで、何と、彼は自分で自分を提訴した。(結果は認められなかった。)
健全なチョコレートを作る会社を立ち上げた。
なぜ彼はここまでできたか?
心が動かされたから、行動できた。
イスラエルの民はどうでしたか?
出エジプト14:10-21
紅海を渡る奇跡があったのに、不平不満だらけだった。
三日間、荒野で水が見つからなかったときにも文句を言った。
マナが与えられる前に、食べ物がないと不平不満を言った。
マナが与えられたら、次の日まで取っておいてはダメだというのに、取っておいて腐ってしまい、怒られる。
安息日前には取っておかないとだめなのに、安息日に取ってしまう。
不信仰、不平不満、反逆的。
出エジプト35:1-8
どこでこの民たちは変わったのか?
神様のために捧げ物をしなさい、臨在の幕屋を作りなさいという出来事で変わった。
強制ではなかった。おのおの進んでやりたいと思うようにやりなさいと言われた。
出エジプト36:3-7
人々の反応: 今までと全く違う態度。
エジプトを出て、神様から受けてばかりだった民は、全く変わって献身的になった。
出エジプト38:24-25
金は二十九キカル七百三十シェケル
キカル=34kg
シェケル=11.4g
993.300g=約1トン。現在のお金で56億7千万円。
銀は6,500万円
他にも宝石などがあった。
奴隷だった民は、「もっと捧げたい」と言った。
エジプトから逃れたときに、神様はエジプトに災いをもたらした。
その時に戻って来ないようにと財産をもらったかもしれない。
自分だったら?
約束の地で、マンションを買い、会社を建てて、畑を買ってでもよかった。
しかし、彼らは捧げた。
出エジプト35:1-3
安息日には仕事をしてはならない。
↓
出エジプト35:4-9
主が命じられた言葉。
献納物を捧げなさい。
↓
どのように幕屋を建てるかの説明
モーセがイスラエルの民に語った順番は、もともと神様がシナイ山でモーセに告げた順番と少し違う。
十戒→捧げ物→安息日
モーセはあえて民に順番を変えて伝えたのではないかと思う。まず安息日について話した。
出エジプト35:20-29
民たちはまず心を動かされて、徐々に集まってきた。
そして心が動かされた。
その前は不平不満があったのに。
ヒントは20節にある。
全体はモーセを去った。
21節で急に心が良くなった。
つまり、神様の言葉を聞いた民たちは、帰って、モーセに言われたように安息日を取った。
神様の安息の時間を優先した。
イスラエルの民は、神様の言葉を聞いて、休んで神様につながる時間を取った。
安息日に仕事したら死刑。
火をつけたらダメ。
日本では働き方改革というものがあるが、日本で安息日に仕事したら死刑ならどうか(笑)。
それは冗談だが、わたし達は神様との安息をどれほど優先していますか?
心が動かされる程、神様との時間を取っていますか?
わたし達は今日どうでしょうか?
神様は、この献金が必要か?
神様には必要ない。
実はイスラエルの民が必要。
受けるばかりだった民は、与えて捧げることが必要だった。
安息の時間。
自分は何者なのか、どこからきたのか?
神様はどのような方か?
思い出す、そのような時間が必要だった。
わたしにもそのような神様とつながる心動かされる時間が必要だった。
去年1月から、リストラに遭った。
雇用保険には入っていなかったので、貯金を切り崩した。
転職できたが、1/3の収入になった。
その後また、神様の恵みにより新たな仕事を与えられた。
去年1年間、いろいろ見せられた。
神様を信じていながら、疑ったり、不安があったりした。
子供が教会にいて、「クリスチャンになると忙しいでしょ?」と聞かれた。 もちろん忙しい。
でも有意義な時間、神様を感じる時間でもあった。
ただ、忙しさだけが伝わってしまったのかなと思った。
仕える中で、正しいことをしていた義務、疲れがあった。
1世紀の弟子たちは、迫害があったが神様のために働いていた。
彼らを見た人々は、列に加わった。喜びにあふれていたと思う。
状況にかかわらず、喜ぶということをやろうとしている。
いまシニアのグループにいる。
岩永夫妻に助けられ、以前より休む、神様に立ち返るプロセスにいる。
どれほど神様との間で平安がなかったかを見せられている。
20節と21節の間にどれくらいの時間が開いていたかはわからない。
彼らは心が動かされた。
わたし達も心が動かされる神様との時間が必要。
より多くの人が救われるためにも、ぜひ安息の時間を取りましょう。
出エジプト35:5-19
具体的に幕屋で使うものが指定されている。
神様は大事なものを全て捧げるようには言っていない。
例えば山崎牧師に、松井選手のヤンキース時代のサイン入りバットを柱にしろとは言われない。
砂漠。何もない場所。
彼らは奴隷だったので、幕屋建設のノウハウもない。
出エジプト35:30-35
神様は、霊を通して彼らに知識や知恵をお与えになった。
つまり、メイドインイスラエルではなく、メイドイン神様。
神様は要求したことを必ず成し遂げられる。神様は約束される方。
今年、感謝サンデーという礼拝があった。
多くの人を誘ったが来られないとのことだった。
しかし、金曜日にお客様から電話があった。
「御社の機械が欲しい。」
部長は部下に指示して、その方が来た。
Nさんという方。機械を受け取り、帰ろうとした。
しかし、わたしは神様がそこまで導いてくださったので委ねようと思った。
彼は妻の料理を食べ、礼拝にも参加された。
「人には拠り所が必要なのですね。」と言ってくださった。
わたしは何かしたわけではない。
交わってくれたのも、わたしではない兄弟姉妹。料理を作ってくれたのも妻。
祈ってただ導かれた。
マタイ28章19-30
先日、ATさんが来日。
「信じ続けるために戦っていますか?」という問いに心が刺された。
クリスチャンになったばかりの頃、両親が神様を知る期待があった。
結婚式や孫が生まれたことでも、両親の良い反応を期待したが、彼らがオープンになることはなかった。
しかし、わたしはATさんの説教を聞いて悔い改めた。
両親の救いに期待して祈っている。
井上さんは、20歳でこの教会でクリスチャンになり、一度教会を去り、何十年後、戻ってきて再献身した。
神様が要求された以上、神様は必ず成し遂げてくださる方。約束を守られる方。
詩編46:11
神様を信じて、心を動かされていきましょう。
アムステルダムで、切符を買おうとしてクレジットカードを改札でそのまま差し込み、無くしてしまった。
次の日の早朝、駅に行くと、若者が「あなたはロシア人ですか?」と声をかけてきた。
どう考えても、わたしはロシア人に見えない。
彼は、お金が無いので、お金を貸して欲しいと言った。
なぜ神様?と頭に来た。
すると、別の通行人が来て、「さっきこの人が同じことをわたしに言ってきましたよ。」と言った。
彼は詐欺師に違いないとより強く思った。
しかし、そのとき思ったことがあった。
神様は、彼が何度も人を騙しても、彼を何度でも赦すだろうと思った。
わたしの罪に対しても、神様は何度もなんども罪を赦されるのだと思った。
ヨハネ3:16
イエスをお与えになるほど、神様が心を動かされている。
神様と安息の時間を取り、心動かされていきましょう。
信じ続けるために戦っていきましょう。