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東京キリストの教会『一致シリーズ:キリストにおいて一つになる』狭間亮 2022/9/11

tcc 2022年10月17日     Comment Closed    

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『キリストにおいて一つになる』

 

一致:
二つ以上のものがぴったり一つになること。
くいちがいがなく同じであること。
合致。

これを聞いて一致を思い浮かべますか?
それとも反対のことを思い浮かべますか?


先週は雄大さんがオーケストラについて話してくれた。
どんな人にも黒歴史があるのだと思った。
自分にもあるが、今日は話さない。
一つ、兄弟に「亮さんは前に立つと必ず泣く。」と言われたので、今日は泣かないようにしたい。



ポイント1:神と人に対して脆弱になる


当時のコリントはギリシャ人、ローマ人、あらゆる人がいた。
歓楽街。
コリントの女は娼婦を意味していた。
そのモラルの廃退した大都市の弟子たちに向けて、パウロはどんなメッセージを送ったのか?
3回訪問、4回手紙を書いた。
エフェソを除いて最も長く滞在したのもここコリントの教会。



2コリント1:3-10

パウロの4回目の手紙と言われている。
コリントの人々がパウロにとって、どれほど特別なものだったかがわかる。


パウロは自分に対して反対のあった人たち、
問題の多い教会に対し、初めから脆弱に話した。
「苦難を是非聞いてほしい。」


よい話なら話しやすい。
「聞いて聞いて。」となる。
日本では恥の文化があるので、悪いことは話しづらい。
しかし、パウロはイエスに従って、人に対しても神様にも脆弱になった。


なぜでしょうか?
脆弱になるのが一致に不可欠と彼は知っていたから。


個人的に、秋は好きな季節ではない。
色々な試練が秋に起こったから。
妻が付き合う前にくも膜下出血で倒れた。
ミッションチームで行った札幌で1年の無職期間を得て、
ようやく見つけたブラック企業で働いた。
毎日終電で帰った。
そのとき9.11があった。
世界でこんな大変なことが起きているのに、自分は札幌の片隅で何をしているのか?
情けなさでいっぱいだった。
20年前、娘が生まれてきたとき重度の仮死状態で生まれてきた。目の前でこの子は死ぬかもしれないという底知れない恐怖を味わったのも秋だった。
椎間板ヘルニアになって動けず休職し、痛みにのたうち回ったのも秋。


そして昨年の秋に腎臓がんになった。
死が隣り合わせの感覚。
それからずっと誰よりも近くにいる感覚。
パウロが9節で死の宣告を受けた思いというのが少しでもわかるようになった。
親に言うのも辛かった。
会社にはほとんどいえなかった。
言われても困るかなと思ったし、
そのようにみられるのも嫌だった。
コロナ禍で一人で入退院した。


そんな状態で退院し、家から仕事していた。
心が出てこなかった。


退院して数週間。
癌になって、単にアンラッキーだと思った。
そう思い込もうとして感情を見るのをやめていた。
退院して数週間後、兄弟にも伝えていた。
しかし、兄弟がそうではないと話してくれた。
「亮さんはアンラッキーではない。」
間違った声を叩いてくれた。
癌になったこと、
自分は本当は心底嫌だったのだとわかった。
神様の計画だからと無理に自分の感情を殺していた。
「神様、癌になることは自分の人生の計画に全くないものです。」
自分は結局自分の思い通りの人生を歩みたかったのだとわかった。
弱く見られたくもなかった。
人に心配をかける人生を歩みたくなかった。


神様の前で初めて脆弱になれた。
初めて自分の本当の感情が出てきた。



2コリント12:7-10

腎臓がんの後は下腹部に5カ所。
ロボット手術。
その傷跡を見るたびに思い出す。
まさにトゲ。
一生付き合っていくものだと医師に言われた。
10年以上経っても転移する場合がある。


自分がなぜ癌になったのかわからない。
それでも神様を信頼していたい。


なかったことにしてほしいと思うこともある。
でも同時に自分の弱さ、行き詰まりの状態の中でこそ、キリストの力、恵みを感じる。
弱い時こそ強いことを実感しはじめている。


今日、弱さ、窮乏、行き詰まりを感じることがありますか?


脆弱になることこそがキー。
そこから神様の恵み、力を感じ始められるはず。 


イエスが最も弱くなることを十字架上で見せてくれた。
パウロも脆弱になることを教えてくれた。
わたし達人間には自分の人生であってもわからないことの方が多い。


だからこそ神様を信頼していきましょう。



②神と人に対してあきらめない

コリントには様々な神々がいて、礼拝していた。カルト的な間違いが許されていた。酩酊、神殿娼婦と寝ること、人を生けにえとすること、ドラをかき鳴らす宗教もあった。
社会的にそれらは許されていた。


そのようなコリントの都市の価値観の中で生きてきた兄弟姉妹たちとパウロは一致することに必死だった。
あきらめなかった。
生粋のユダヤ人エリートだったパウロにとって、価値観の全く異なる彼らを理解することは相当難しかったはず。


つながるといっても、ネットも交通機関も郵便もない。
何日もかけて会いにいくか人を遣わすしかない。


問題だらけの教会。
しかも彼らはパウロを尊敬していない。
パウロは手紙を四度書き3回訪問もした。


悪天候もあった。
涙を流しながら書かれた手紙。



2コリント11:29


宗教改革者カルヴァンは神よりも悪魔が支配している教会と呼んだほどの教会。


ある意味見捨てられてもおかしくない。
しかしパウロは牧会を諦めなかった。

わたしにとってパウロは第一コリントを読むと、めちゃくちゃ伝道して教会を建てたイメージ。
それは事実でもある。
一方第二コリントを読むと、彼は同じ情熱、もしくはそれ以上の情熱を持っていることがわかった。


自分はそうではないなと思った。
人を救うことに対してはそれなりに情熱があるかもしれない。
でも牧会については、つまり誰かを強める、励ますことについてそこまでの情熱は、比較すると全然違うと思った。


こんなに便利な世の中。
ある意味ヴァーチャルどこでもドアで世界中繋がれる。
なのにすぐ大変だと思ってしまう。


ブートキャンプでわたしは不用意な失言し、若い兄弟たちを傷つけてしまった。特にひとりの兄弟を傷つけた。
あきらかにそれは自分の牧会への情熱のなさの表れだったと思う。


しかし彼はわたしとの関係を諦めなかった。
数週間後、脆弱に傷ついた思いを話してくれた。
そしてわたしの謝罪を受け入れてくれた。
ミニストリーが異なるので頻繁に会う関係ではないが、何度もやり取りをし、和解があった。
和解後しばらくはギクシャクした関係だったが、前よりも信頼が深まった。
わたしの癌の手術の時も、ビデオレターをくれた。
なぜか彼だけが手術の跡を見たいと言うので見せた。
いつかキャンプに行った本栖湖にも思い出を塗り替えに行こうと言ってくれて、楽しみにしている。


癌になって一つだけよいことがあった。
手術後、全身麻酔が切れ目が開くと闇から光が入ってくる。
まるでバプテスマの時のよう。
わたしはバプテスマの時目を開けていた。
同じような感覚がある。
酸素マスクをつけられているのに、
やたら感謝しまくっている。


もっと頑張って生きよう、
人を愛する人生を生きよう、
仕事も頑張ろう、

と。
アドレナリンも出ていたのかもしれないが、動けないのに心は燃えていた。
そのあと痛みでのたうち回るが。


あなたはバプテスマを受けたとき、
全てが感謝だったのではないでしょうか?
たくさんの兄弟姉妹からおめでとうと祝福され、ハグされ、この御国の家族の一員とさせてもらえた。
喜びに満ち溢れていた。


詩編133:1

マタイ16:18-19

あなたは地上でつながるということは天国でもつながるということ。


あなたは誰と天国に行きたいですか?
その人といっしょに天国へ行くという決心のもとでつながると言うこと。
あなたは誰とつながりたいですか?
その人とお互いよりつながることで、一致をより確実なものとしていきましょう。


今日はキリストにおいて一つとなるということについて話してきた。
わたし達はキリスト抜きに一致することはできない。


なぜならば、キリストが最も神の前で
脆弱でオープンで諦めなかったから。


なのでわたしたちも神様と人の前で脆弱でオープンになる必要がある。
わたしのように強がる必要や大丈夫なフリをする必要はない。


よりつながり、一致する必要がある。

冒頭で一致のことを話した。

誰を何を思い浮かべましたか?


一致していたら更に深め、
一致していなかったら信頼できる誰かに相談しアドバイスをもらったらよいのではないでしょうか。聖霊もそれを促すでしょう。

諦めずに兄弟姉妹とつながり続け、一致を目指していっしょに天国に行きましょう。

礼拝

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