『3本の木』
『3本の木』は作者不詳のお話。
英語圏では何世代にも渡り読み継がれている。
これらの木の願いは叶えられなかった。
飼い葉桶、小さな漁船、材木になってしまった。
しかしそれらは、イエスの誕生、奇跡、十字架に用いられ、美しく、強く、最も天を指し示すものに用いられた。
彼らの真の願いは叶った。
ポイント1:暗闇を照らす光
飼い葉桶の生まれたイエス、舟で嵐を静めるイエスはよく知られた箇所。
注目されていない木に焦点があるから、じわじわと心に迫る。
わたし達も木のように、願いが叶わない、望まない道を歩んでいるかもしれない。
「誰かの役に立っているだろうか?」と自問自答しているかもしれない。
このストーリーでは光が照らされた。
自分の望みではなかったが、暗闇を光に照らされて本当の願いが叶えられた。
何がわたし達にとって、価値あるもの、光のものになれるのでしょうか?
ヨハネによる福音書8:12
イエスキリストは自分にことを世の光と言われた。
闇の中で暗闇を照らす命の光。
わたし達がイエスに従えば、闇の中を歩くことがない。
これはどのような意味でしょうか?
彼らは自分の夢を叶えたくてもどうしようもなかった。
夢を忘れた。
彼らにとっては暗闇にいるようなものだったかもしれない。
そしてイエスは彼らの光となった。
そのような光をわたし達も持っているでしょうか?
イエスは光をもたらした。
子供、女性、弱者の考えを変え、ボランティアを生み出し、憎しみを和解に変えられた。
1世紀、道端で人が死んでいるのは普通だった。
クリスチャン達は彼らを丁寧に葬った。
ネロはわざと死体を置いて丁寧に葬るのがクリスチャンだと彼らを迫害し、殺した。
十字架は最も酷い処刑だった。
最も痛く、残酷。
憎しみにあふれたものだった。
その十字架を愛と慈しみの象徴にしたのがイエス・キリスト。
暗闇はもはや暗闇ではなく、最も素晴らしいものを示す光。
ある兵士の祈り:
『大きなことを成し遂げるために、
力を与えてほしいと神に求めたのに、
謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった。
より偉大なことが出来るようにと、健康を求めたのに、
より良きことができるようにと、病弱を与えられた。
幸せになろうとして、富を求めたのに、
賢明であるようにと、貧困を授かった。
世の人々の称賛を得ようとして、成功を求めたのに、
得意にならないようにと、失敗を授かった。
人生を楽しもうと、たくさんのものを求めたのに、
むしろ人生を味わうようにと、シンプルな生活を与えられた。
求めたものは何一つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられていた。
言葉にならない祈りは聞き届けられた。
私はあらゆる人の中で、
もっとも豊かに祝福されていたのだ。 』
(ニューヨークにある物理療法リハビリテーション研究所の受付の壁にある南部連合の無名兵士の詩)
なぜこの兵士は祈りが聞き届けられたと思ったのか?
おそらく彼は神様に祈り、そのことがわかった。
神様とともに歩む人は光の中で歩んでいることがわかる。
ポイント2:暗闇は光を掴めない
ヨハネによる福音書1:4-5
光の性質が表れている。
新共同訳では、闇は光を理解しなかったとある。
元々の意味は掴む。奪う。
暗闇は光を掴めなかった。奪えなかった。
どんなに暗闇が大きくても小さな光を掴めない。
この言葉はわたし達にとって励まし。
イエスとともに歩む人に闇が無いとはいっていない。
イエスとともに歩めば、闇の中で光を持っている。
闇の中で、わたし達は弱いので、光が弱いと思うことがある。
でもいい闇は光を抑えられない、奪えない。
話は変わりますが、わたしは献血が大好き。16歳からずっとやっている。
数年前、骨髄バンクに登録しませんか?と言われた。登録した。
今週、オレンジの封筒が入っていた。
ドナー候補になったことを示すものだった。
わたしはちょうどこの3本の木のことを考えていた。
前向きに考えている。
このことはわたしにひとりの兄弟のことを思い出させた。
十一年前、ある兄弟が職場で突然鼻血が止まらなくなった。
急性白血病だった。珍しい型。4歳と6歳の息子がいた。
自分の命がそう長く無いことを知っていた。
息子たちに手紙を書いていた。
ある時、彼もいるミーティングで内容が行き詰った時があった。
彼は「自分は命をかけてここに来ているんです。神様のことをよく考えてください。中途半端にしないでほしい。神様には希望がある。」と言った。
一年ちょっと闘病して天に召された。
遺品として靴をもらった。
実は今日も履いている。
この靴を履くたびに思い出される。
自分は何のためにやっているのか、生きているのか。
2千年前、イエスキリストが生まれた。
命の光。暗闇に打ち勝つ光。
素晴らしいのは、わたし達がその光を持ったときに、誰かの光にできるということ。
これが本当のクリスマス。
かつてない喜びのクリスマスをお祝いしましょう。