『救いの神』
スライドはこちらから→20201025 救いの神 モーセシリーズ4
先日、ある人が正直に自分の気持ちを打ち明けてくれた。
苦しくて死にたいと思ったことなどを分かち合ってくれた。
本当に神様を知ってほしいと思った。
近い関係でも、本当のその人の心は聞くまでわからない。
ただ、神様だけはいつも心を知っておられる。
今日の説教のテーマは『救いの神』
出エジプトで紅海が真っ二つに裂ける奇跡はとても有名。
多くの映画にもなった。『プリンス・オブ・エジプト』、古いところで『十戒』、昨年は『エクソダス』。
私が最もお気に入りなのは、『ブルースオールマイティー』。
目の前のトマトスープが割れる。
レッドシー(紅海)ではなく、レッドスープをスプーンでかきわけるのを壮大にパロディーで。
冗談はさておき。海が真っ二つに割れる。
最もドラマチックな出来事。地球上でもっとも有名な奇跡。
しかし、前後を聖書から見ると、難解。
出エジプト記はわかりにくい。レビ記はもっとわかりにくい。
大事なポイントを一緒に見ていきましょう。
神様の民とされた決定的な出来事3つ:
・奴隷からの奇跡的な救出
民たちを神の長子にした。
・神様の臨在が在る
神様が人と共にいてくださるようになる。幕屋、レビ記の焦点。
・律法が与えられる
神様と民たちとの関係を表す。ユダヤの民が神の民であることを表す。
しかしこれらは「影」。「実体」はイエスキリスト。
わたしたちがいま、イエスによって神様の民とされていることがどれほど素晴らしいことか。
出エジプト15:2
『主はわたしの救い』
わたしたちの力が尽きるときこそ、神様が救い出してくださいます。
出エジプト14:1-4
先日、竹本雄大牧師がGo Toファラオという説教をした。
ファラオでさえ、神様に使われる。
葦の海(Sea of Weed)がどこにあるかは不明。
紅海の一部だと言われていた。
救出が行われるために神様がすべてを計画された。
目の前は海。
後ろには荒野で、ファラオとエジプトの全軍がいる。
袋小路。デッドエンド。最悪の場所。
「もう終わりだ、ここで死ぬくらいならエジプトで奴隷でいたほうがましだ。」
民たちは言った。10の災いで十分。
出エジプト14:13-14
『そこで、モーセは民に言った。
「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。
あなたがたは今エジプト人を見ているが、もはやとこしえに見ることはない。
主があなたがたのために戦われる。あなたがたは静かにしていなさい。」』
モーセには確信があった。
この場所こそ、神様が救い出してくださる場所だと。
リラックスしなさい。落ち着きなさい。
あなたは永久にエジプトを離れていく。神様が戦ってくださる。
民たちが見せられたもの。
自分たちは無力。ぼろぼろ。絶体絶命。
神様の憐れみに値するものはなにもない。
本当の姿に直面することになった。
『自分の終わりに到達したときに神様の始まりを見つけていく』-ある人の言葉
もっとも脆弱なありのままの自分に直面し、砕かれる。
初めて神様の恵みの大きさを知る。
神様しかない希望。
出エジプト15:1-2
その時、モーセとイスラエルの人々はこの歌を主に歌った。
「主に向かって私は歌おう。
なんと偉大で、高くあられる方。
主は馬と乗り手を海に投げ込まれた。
主は私の力、私の盾、私の救いとなられた。
この方こそ私の神。私はこの方をほめたたえる。
私の父の神。私はこの方を崇める。」
海を渡って救われた民が神様を賛美した。
聖書で初めて出てきた神様を賛美する歌。
15章はまるまる神様を賛美。
モーセという言葉は一切出てこない。
わたしたちはこのように自分に死んで、神様だけに栄光を返すものに変わる必要がある。
わたしたちが絶望したとき、神様の栄光をあじわうことができる。
紅海が割れること、これはわたしたちのバプテスマの奇跡。
私は約20年前、ちょうど10月の終わりに入院先でクリスチャンに出会った。
どれほど自分に希望がないか、絶望かを見せられていた。
だからこそ神様こそ、希望があると知れた。
自分の罪に砕かれて、そんな自分を愛してくれる十字架の愛を知った。
バプテスマを受けて、神様には何でもできるという奇跡を味わった。
最も無力で絶望的だったとき、神様の栄光が現れた。
8年前、心を注いで愛してきた2人のルームメイトが神様から離れた。
失敗、絶望感、無力感。
こんなに苦しいなら、もう愛したくないと思った。
当時のルームメイト、内御堂真くんと屋上で祈った。
心を注ぎながら、もう一度神様に立ち返ろうと決心した。
20年前、神様にすべてを委ねて変わる人生を選んだ。
もう一度、愛することを決心した。
まずは掃除から。シングル男性たちの家は人を呼ばないとすぐに散らかる。
ボロボロの精神状態の中、心を入れ替え、家を片付けて友達を呼べるようにした。
最初に呼んだ一人が新井航くん。
昨日の航くんの結婚式は感動的だった。
改めて彼のような素晴らしい男性の救いに携われたことに感謝した。
最もぼろぼろだったとき、神様の栄光が現れたことを改めて思った。
今年、コロナで多くの人に苦難がある。
だからこそ、かつてないほど神様の栄光を見ていけると確信している。
長年聖書を勉強していた友人が何人も教会を去った。
大阪キャンパスを立ち上げたとたん、多くの大学は閉鎖していた。
先日、このような中だからこそ、ベストを尽くそうとWhat’s Going Onに友達を誘った。
日本中で300人以上の方、友人が見てくださった。
大阪でも70名近くが見てくださった。
一人でも多くの人が、私たちを救い出してくださる人を知れることを何よりも願っている。
最後に、具体的に皆さまに3つのチャレンジをお届けしたい。
・葦の海の奇跡を覚え続ける
自分がどこからきて救われたか
・砕かれた謙虚な心を持ち続ける
いろいろな経験をする中で、高慢にならず、謙虚でいましょう。
・神様だけに頼り、栄光を返す
自分に頼るのではなく、どのような点で自分に死んで神様に頼る必要がありますか?
神様だけに栄光を返していきましょう。