『成長するために、力を尽くす』
スライドはこちらから→20200913 ペトロシリーズ5 成長するために力を尽くす
今日は2ペトロの手紙から学びたい。
聖書に残っている限り、ペトロの最後のメッセージ。
2ペトロ1:1「 イエス・キリストの僕であり、使徒であるシメオン・ペトロから」
あえてシモン・ペトロ、と自分のことを伝えている。
かつて、何者であったか そして、神様によって何者に変えられたかを伝えている。
神様は、今、私たちが何者か、だけではなく、 「私たちがどうなれるか」を見てくださっている。
ペトロはBecomeする、変えられるために呼ばれた。
私たちも、Becomeするために呼ばれている。
今日、大事なことは、自分がかつてどうだったか、今どうかではない。
神様が「どうなれる」と見てくださっているか。
それはどれほど楽しみなことでしょうか!
そして、そのために力を尽くして、成長し続けること!
まず、2ペトロの手紙について知りましょう。
1ペトロは、迫害によって苦しむクリスチャンに向けて書かれた。
2ペトロの焦点は、偽教師と言われる人たち。
彼らは、キリストの再臨を否定し、清い生き方を妥協した。
教会は実を結ばなくなり、妥協していく危険に直面していた。
ペトロは、偽教師を戒め、教会を奮い立たせるために書いた。
信仰者にとっての危険は、外からの迫害だけではない。
それ以上の危険は、内側の確信を失い、妥協すること。
キリストは必ず再び来られる。
だから、生涯、キリストに忠実に歩もう。
そして成長するために、力を尽くし続けよう。
ポイント1:力はすでに備えられている
2ペトロ1:1-2
『イエス・キリストの僕であり、使徒であるシメオン・ペトロから、
わたしたちの神と救い 主イエス・キリストの義によって、わたしたちと同じ尊い信仰を受けた人たちへ。
神とわ たしたちの主イエスを知ることによって、恵みと平和が、あなたがたにますます豊かに与えられるように。』
冒頭からすごいことが書かれている。
私たちの持っている信仰は、ペトロが持っていたものと全く同じ!
信じられるか?
ペテロという人:
イエスと3年間一緒に歩んだ
水の上を歩いた
教会を建てるために用いられた!
1人バプテスマを授けるのも大変だけど、ペトロの説教で3000人がバプテスマ!
私たちはよく「信仰が足りない!」と考える。
人と比べて「あの人ほど信仰がない」 または逆に「この人の信仰は弱い」と考えてないか?
イエスを主とし、新たに生まれた時から、同じ信仰を持っている!
ペトロが持っていた同じ希望、天の財産、喜びを私たちも持っている!
それだけでなく、同じキリストの義が与えられている。
義とは、神様との正しい関係、正しさ、という意味。
私たちはバプテスマによって、キリストの義を着ている、とある。
神様は、私たちを見る時、罪深く汚れた自分ではなく、キリストを見てくださる。
時に、クリスチャン人生をテストの点数のように感じてしまうことはないか?
どれだけよくやったか?
どんな評価をもらったか? によって、神様からの点数が、95点!赤点15点・・・。
または、人と比べて、この人の方が神様に喜ばれてる!この人よりマシだ。
キリストの義を着ているなら、神様からすでに100点をもらっている。
毎日、自分の感情、自分が思う義はup/downする。
しかし、キリストの義は、毎日、完璧!
それは、自己満足やプライドを持つためではない。
ますますキリストの恵みにひれ伏し、キリストを愛するため。
2ペトロ1:3
『主イエスは、御自分の持つ神の力によって、命と信心とにかかわるすべてのものを、わた したちに与えてくださいました。
それは、わたしたちを御自身の栄光と力ある業とで召し 出してくださった方を認識させることによるのです。』
同じ信仰と義があるなら、同じ神様の力をもらっている!
信仰を全うし、天国まで忠実であり続ける力は、十分に備わっている!
成長するために必要な、十分なリソースは備わっている!
2ペトロ1:4
『この栄光と力ある業とによって、わたしたちは尊くすばらしい約束を与えられています。
それは、あなたがたがこれらによって、情欲に染まったこの世の退廃を免れ、神の本性にあずからせていただくようになるためです。』
神様の力によって、約束が与えられている!
私の住む関西は「お約束文化」というものがある。
誰かがボケたら、必ず拾うかツッコむかしないといけない。
これを守らないのは、関西では罪、と呼ばれる。
だから、最近、新しい住人の山崎譲君は、リビングルームに入る度に、ボケてくる。
関西人になりきって来ている。
どんな約束があるか、がその人がどうなっていくかを決めていく。
ギリシャ語の意味は、「最も偉大で尊い約束」 Greatest & precious promise。
それは「神様の性質にあずかる」ようになること。
「あずかる」のギリシャ語はkoinonos。
交わりを意味するkoinoniaの派生。
英語はPartaker:参加する、分かち合う、食べる、という意味。
つまり、神様はご自分の性質を分かち合いたくて仕方ない!
参加してほしい、味わってほしい、そして分かち合いたい。
天国に行ってから、ではなく、今、この時点から豊かに分かち合いたい!
私は今でも、自分の罪深さが見せられ、落ち込んでしまう時がある。
恥に感じたり、自己憐憫になる根深い罪が見せられる。
でも、神様の約束は、その罪深さからも救い続けてくださる!
ますます神様の性質を分かち合い、作り変えてくださる!
この点でメタノイアしたい。
自分の思い、感情のup/downで、神様の力を過小評価していた。
神様が誰で、何をしてくださっているか、そこだけに信仰を置きたい。
力はすでに備えられている!
・同じ信仰を持ち
・キリストの義を持ち
・神様の力を備えられ
・最も偉大で尊い約束
をもらっている!
1939年、アメリカの大学で博士課程を目指していた人がいた。
ある日、授業に遅れてしまった。
黒板には2つの問題が書かれていた。
それが宿題だと思って、書き写して帰った。
数日後、宿題が遅れたことを謝罪しながら提出した。
実は彼が宿題と思っていたものは宿題ではなかった。
当時、まだ解明されていない統計学の理論だった。
知らずに、世界の難問を解き明かした。
宿題だから、できるはず、と信じたからできた。
他の人は初めからできないと思って、トライもしなかった。
力がある!と信じるなら、私たちの歩みは必ず変わる。
クリスチャンは、世界で一番の難問を託されている。
福音を世界に宣べ伝え、健康な教会を建て、天国に至るまで忠実でいること。
自分には無理、誰かがやってくれる、と思って妥協するか?
あなたや、あなたのグループに力があると信じるか?
すでに力を持っているなら、霊的に歩んでいないなら誰のせいか?
自分の問題、責任。
変わらない、変われないあらゆる罪と言い訳を取り除いて、力はすでに備えられていることを信じましょう。
ポイント2:力を尽くして加えていく
2ペトロ1:5-8
『だから、あなたがたは、力を尽くして信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、
忍耐には信心を、信心には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。
これら のものが備わり、ますます豊かになるならば、あなたがたは怠惰で実を結ばない者とはな らず、
わたしたちの主イエス・キリストを知るようになるでしょう。』
持っている信仰はペトロも、私たちも皆同じ。
でも、ここから違いが生まれる。
それは、力を尽くして信仰に加えているか?
力は「熱意、勤勉さ、努力」という意味。
信仰に加えるために、あらゆる熱意、努力、勤勉さを尽くしなさい!
そうすれば、ますます神様の性質にあずかるようになる。
力を尽くすのは、もっと義を得るためじゃない。
もっと信仰を得るためじゃない。良く見られるためでもない。
それは十分に与えられている!
コロナの自粛生活で、エクササイズをする人が増えている。
想像してみてください。
友達の恵みによって、あなたに豪華トレーニングマシンがプレゼント!
あらゆる筋トレに必要な要素がカバーされます。
半年後、友達にこう言います。
「いや、全然効果ないんだけど。お腹の肉、落ちてない。」
その友達が言います。「で、エクササイズした?」「いえ、してません。」
クリスチャンでありながら、成長し、実を結んでいないなら、信仰の問題じゃない。
持っている信仰をちゃんと使っているか?
多くの人がトライしていると思う。
でも、トライとトレーニングは違う!
トライ:明日は変わると期待しながら、以前と同じことを繰り返す。
トレーニング:変わることができるように、行動や習慣の計画的なパターンを立てる。
必要なのは熱意と努力を尽くしてトレーニングすること!
徳を加えているか?
徳とは、卓越性、語源は男らしさ、勇敢さ。
3節の神様の「力あるわざ」と訳されている言葉と同じ言葉。
信じていることを勇気をもって貫いているか?
神様の高い基準で生きているか?
知識を加えているか?
ますます神様を親しく、正しく知っているか?
ますます神様を正しく、効果的に知らせているか?
自制:自分の感情、欲、行動をますます自制できているか?
忍耐:難しい時に、耐え忍んでいるか?
信心:どんな時も神様を一番にし、畏敬の念を持ち続けているか?
兄弟愛:兄弟・姉妹への愛において成長しているか?
愛を加えているか?
ますますキリストの愛に倣っているか?
今、コロナで会えない中で、大阪の既婚者の兄弟たちが過去半年間、毎週交代で、シニアの藤田さんの家に通ってくれている。
聖餐式を取り、交わり、気づいたニーズを分かち合っている。
兄弟愛を加え続けている。
しばらく、聖書を伝えられる友達がなかなかいなかった。
いろんなアイデアを出し、シングルの姉妹がコリアンカフェをzoomで始めたり、
既婚者では、毎月、何人もの友達がオンラインのバイブルトークに参加してくれている。
難しい状況を通して、徳、信心、愛を加えるように鍛錬されている。
私自身は、自制、忍耐を加えたい!
どんな時も神様において喜び、優先順位を守り続けるように。
難しい時こそ、信じて行い続けるように。
何より自分でいっぱいになる自己中心を捨て、愛を加えたい!
力を尽くして、信仰に加え続けよう!
ますます神様の性質にあずかりたいか?
ならば、力を尽くして、信仰に加える!
長年、実を結んでいない、神様の性質を味わえてないのに、 トライで終わってしまっていないか。
力を尽くして、信仰に加えよう!
1.主体性
成長は自分の責任!あなたの必死さ、信仰、謙虚さはどうか?
主体的であれば、人に言われるのを待たず、自分から求める。
自分から準備し、実践し、復習する。
2.鍛錬
変わるまで、熱意と力を尽くして実践し、鍛錬する。
3.コミュニティ
1人じゃない。一緒にできる。
誰に助けてもらっているか?誰から学んでいるか? 誰を助け、関わっているか?
再び、教会で集う時に、神様の性質にますますあずかっていると信じている。
そして、豊かな実を共に分かちあえると信じている。
説教タイトル:成長するために、力を尽くそう!
ポイント1:力はすでに備えられている
ポイント2:力を尽くして加えていく
でした。ありがとうございました。