『過越祭をお祝いしよう』
これからの1週間は、わたし達クリスチャン、キリスト教にとって最も重要。
来週の日曜日が復活祭、イースターだから。
イエスの最後の1週間「The Holy Week」
・エルサレム入城
・洗足日
・十字架
・復活(イースター)
わたし達の教会ではあまり重視してこなかった。でも、これから十字架と復活を大事に覚えたい。
ルカ22:15-19
聖餐式の聖句。
わたし達はこのイエスの言葉通り、聖餐式を取る。
イエスは、切に弟子達と、過越の食事を共に取りたかった。
過越祭: Passover
・400年間の奴隷
・モーセの召命
・鴨居と2本の柱に塗られた子羊の血
・神様の過越
・出エジプト
ユダヤの民は、エジプトでの災難を過ぎ越してもらった。災難から神様に守ってもらった。
イエスは、この過越祭は「わたしの記念だ」と言われた。つまり、過越は、十字架。
わたし達は、イエスの言っていることをどこまで深く理解しているでしょうか?
過越祭では食べるものが決まっている。
それぞれの食べ物と飲み物は意味を持っている。今日は、パンについて、話したい。
1世紀の中で、「使徒たちはパンを裂くことに熱心だった」と使徒言行録に書いてある。
パンはヘブライ語でMatzot(マッツォ)
ポイント1:苦しみのパン
申命記16:1-4a
神様は、パンの中に酵母を入れては行けないと命じられた。
民達はエジプトから出たとき急いでいたので、酵母を入れられなかった。
過越祭と同時に行われるお祭りがある。除酵祭。
酵母を入れないパンを7日食べる。
酵母を入れない意味は大きく2つある。
・苦しみのパン(The bread of affliction)
どういう意味か?
自分たちがエジプトで奴隷だったこと、痛み、屈辱、涙を思い出すように言われた。
除酵祭は、奴隷から解放されたことを喜ぶお祭り。
わたし達は聖餐式のパンは、イエスの十字架の痛みだと捉える。
しかし、実は自分たちの苦しみ、どこから来たかを思い出す時間。
寄留者を虐待してはいけないと聖書にある。
自分たちも寄留者だったことを思い出しなさいと。
出エジプト記22:20、23:9
ヘブライ13:3
今現在、苦しむ人とつながる意味。それは、何を意味するか?
わたし達は聖餐式のパンは、イエスの十字架の犠牲だと思っている。
しかし、イエスの犠牲は、実は子羊に象徴される。
では、イエスが言う「わたしの体」の意味は?
「あなたの苦しみ、痛みは分かっているよ。」
イエスがわたし達の苦しみのパンを一緒に食べてくださっている。分かち合ってくれている。
実は、聖餐式はイエスが自分の苦しみを共にしてくださっていることに思い巡らす時間。
ヘブライ4:15-16
わたし達の弱さを分かち合い、共感してくださるイエス。
イエスのお陰で、わたし達は神様に近づける。
イエスはどんな思いで、わたし達をみてくださっているか。わたしはその思いに心打たれる。
わたし達は、つながりたい、分かち合いたい
それがイエスの苦しみのパン。
久しぶりに父親の状況を共有したい。
2年前から癌で闘病中。
去年の年末、2箇所に転移していると分かった。これからの状況は分からない。
先日、東京に来た時に体調が悪かった。
多くの人に心配をかけた。いろいろな方から体調について質問された。
父母と、わたし、妻の4人で話した。
最期をどのように葬られたいか?皆で号泣した。
けれども、キリストの弟子としてこの分かち合いに感謝できた。
もしイエスの弟子同士でなければこのような会話は避けただろう。
イエスの本当のメッセージは、苦しみを共に分かち合うこと。
ポイント2:新しい練り粉
1コリント5:6-8
興味深い聖句。
パウロが過越祭をどうみていたかがわかる。パン種は酵母と同じ。
「酵母が入っていないパンでいなさい。このパンでお祝いしてください。」
ここでのパン種は悪いものの象徴。
旧約聖書では、神様に捧げるものに酵母を入れてはいけない。
汚れたものが入れられていることになる。
汚れたものは神様にふさわしくない。
イエスには酵母、悪いものは一切入っていない。
この聖句では、わたし達は酵母が入っていない。
いつも新しい練り粉でいられる。
十字架によって、新しく清くされた。
聖餐式では、私たちが罪を深く悔いるだけでなく、イエスが「貴方達には酵母がない。今日いつも新しい心が持てるのです。」と言ってくださっている。
この点でわたし達は変わっていける。
キリスト教は暗い。視野が狭いと言われている。
しかし、教会は純粋で、最もエキサイティング。
輝き、希望にあふれている場所。
変われる、新たにされる場所。
わたし達は、喜んで悪意や、汚れを捨てられる。
もっとメタノイアできる。
わたし達は酵母の入っていないパンだから。
新しい練り粉、いつも新しい。
酵母はたとえであって、発酵食品自体は良い。
新しくされたものの酵母は良い。
聖書でも、和解の後の捧げものや、降旬祭では酵母入りの食べ物を捧げる。
ポイント3:お祝いする(Keep the Festival)
過越祭、除酵祭と同時にもう一つのお祭りがある。
神様に命令されている。神様はお祭りが大好き。
お祝いは、覚えるということ。
どんなことがあって、プレッシャーに潰されそうになっても、お祝いする事で神様を覚えられる。
「心が楽しむことは、どんな美容師にも勝る効果があります。」–マザー・テレサ
心が楽しむことは、よいこと。
今日一緒に過越祭をお祝いしましょう。
神様をお祝いしましょう。
このパンには酵母が入っていません。
新しい練り粉で神様をお祝いし続けましょう。