『神様の計画に生きるには』
<使徒言行録10:11-18>
11天が開き、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に下りて来るのを見た。 12その中には、あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入っていた。 13そして、「ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい」と言う声がした。 14しかし、ペトロは言った。「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません。」 15すると、また声が聞こえてきた。「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」 16こういうことが三度あり、その入れ物は急に天に引き上げられた。17ペトロが、今見た幻はいったい何だろうかと、ひとりで思案に暮れていると、コルネリウスから差し向けられた人々が、シモンの家を探し当てて門口に立ち、 18声をかけて、「ペトロと呼ばれるシモンという方が、ここに泊まっておられますか」と尋ねた。
弟子たちは、福音を自分たちと同じユダヤ人に宣べ伝えていました。
当時の弟子たちは、この福音はユダヤ人のためのものだと信じていたからです。律法を忠実に守り、異邦人と呼ばれる人たちとは交流しませんでした。
異邦人たちが食べている食べ物さえ、汚れていると考え、食べませんでした。
神様はこの聖句で、福音は異邦人にも与えられていると、ペトロを通して示されました。
ここから福音は全世界に広まり、私たちにもイエスの福音が宣べ伝えられています。
ポイント1:神様のビジョンを見て混乱する
神様がペトロに見せたビジョン:
一つの布に色々な種類の動物が入っている
その動物は、当時のユダヤ人たちから見ると汚れていると考えられていた動物たち。
神様はその動物を屠って食べなさい、と伝えました。
ペトロの反応:拒絶、「とんでもないです。食べたことがありません。」
神様の回答:「神が清めたものを、清くないなどと、あなたが言ってはいけない。」
17節:”思案にくれた”
ギリシャ語でディエィポレイという言葉です。
意味は”困惑していた”という意味です。
ペトロは神様のビジョンを見て、困惑しました。
当時のペトロたちのビジョン:全ユダヤ人に福音が伝わること
神様のビジョン:全ての人に福音が伝わること
ペトロは神様の見せてくれたビジョンに圧倒され、混乱しました。
ペトロがこの混乱するビジョンを見たところから、すべての人に福音が伝わる計画が始まっていきます。
私たちも、神様の大きなビジョンを見た時、圧倒され、混乱します。
それで良いのかも知れません。
神様のビジョンを見て、混乱する時にこそ、神様の計画を掴むチャンスなのかも知れません。
ポイント2:神様の声を聞こうとする
<使徒言行録10:19−23>
19ペトロがなおも幻について考え込んでいると、“霊”がこう言った。「三人の者があなたを探しに来ている。 20立って下に行き、ためらわないで一緒に出発しなさい。わたしがあの者たちをよこしたのだ。」 21ペトロは、その人々のところへ降りて行って、「あなたがたが探しているのは、このわたしです。どうして、ここへ来られたのですか」と言った。 22すると、彼らは言った。「百人隊長のコルネリウスは、正しい人で神を畏れ、すべてのユダヤ人に評判の良い人ですが、あなたを家に招いて話を聞くようにと、聖なる天使からお告げを受けたのです。」 23それで、ペトロはその人たちを迎え入れ、泊まらせた。
混乱するペトロのもとに、異邦人のコルネリウスの部下がやってきます。
彼は異邦人でありながら、神様を畏れていました。
神様は天使を通して、コルネリウスにもペトロに会う準備をさせました。
ペトロは彼らに会うことを躊躇っていました。
ユダヤ人の文化として、異邦人を尋ねることも、交流することも禁止されていたことや、
この時のペトロは神様のビジョンを疑っていました。
霊がペトロに語りかけます。
「ためらわないで一緒に出発しなさい」
ペトロは疑いの中でも、神様の声を聞こうとしました。
ペトロは神様の前で、ためらいながらも神様の声をちゃんと聞きました。
ペトロは100%の信仰があった訳ではありません。
ペトロはためらいながら、神様の声にしがみつき、階段を降りただけでした。
<使徒言行録10:30-35>
30すると、コルネリウスが言った。「四日前の今ごろのことです。わたしが家で午後三時の祈りをしていますと、輝く服を着た人がわたしの前に立って、 31言うのです。『コルネリウス、あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前で覚えられた。 32ヤッファに人を送って、ペトロと呼ばれるシモンを招きなさい。その人は、海岸にある皮なめし職人シモンの家に泊まっている。』 33それで、早速あなたのところに人を送ったのです。よくおいでくださいました。今わたしたちは皆、主があなたにお命じになったことを残らず聞こうとして、神の前にいるのです。」
34そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。 35どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。
ペトロはコルネリウスと会って、彼の謙虚さ、神様を畏れる態度を実際に見て驚いた。
ペトロはこの時に、神様が分け隔てしない方であることを理解しました。
常に神様が私たちに呼びかけ続けてくれます。
神様が新しいビジョンを見せ続けてくださいます。
私たちはペトロのようにためらいながら階段を降りるだけで大丈夫です。
神様がすべて整えてくださいます。
今日、共に私たちの計画ではなく、神様の計画で生きていきましょう。