『キリストにおいて一つ』
東京キリストの教会2022年のテーマ:一致と祈り
今週から一致について学んでいきましょう。
この複雑な変化の時代、聖書が語るメッセージは何でしょうか?
なぜ聖書は一致をとても重要なものとして扱っているのでしょうか?
なぜオーケストラの演奏は心動かされるのでしょうか?
わたしは完全な体育会系と思われていますが、
大学生の時1年間、ソングリード、小学生のときヤマハ音楽教室のフルート教室に通っていた。
オーケストラは、和音、ハーモニーは一人では作り出せない。
全員違うのに、同じ曲を奏でるために一致する。
ベルリンフィル、世界一といわれている。
それぞれが世界屈指の才能を持っている。
合わせるのは至難の業。しかし1つものを素晴らしく作り上げている。
ガラテヤ書3:26
キリストに結ばれたわたしたちは一つである。
バックグラウンドが様々であっても、それらは関係なく、
一つになることがゴール、神様のビジョン、計画。
これを書いたのはパウロ。
彼はこの言葉を語るのがとてもむずかしかったはず。
ユダヤ文化では区別がものすごくはっきりしていた。
当時のユダヤ人男性が、異邦人、奴隷、女性ではないことを
感謝して祈るのが当たり前だった。
絶対にできないことをキリストが変えた。
2000年後の現在でもむずかしい。
民族・部族間:
2020年、世界の紛争の数は56
第二次大戦以降最も多い。
武力による紛争しか含まれていないので、実際の部族間の争いはもっと多い。
奴隷と自由な者:
いま日本で、相対的貧困が問題になっている。
2017年、G7でワースト2位
(先進国35か国中ワースト7位)
社会的弱者 7人に一人
男と女:
離婚件数約20万人(2020年日本)
2分30秒に1回
男女関係の問題をニュースで耳にしない日はない
クリスチャンであろうとなかろうと、一致できない問題がたくさんある。
夫婦間、友人間、家族間。
クリスチャンだからこそ、むしろ高慢で、解決できていないこともある。
しかし、聖書はキリストにおいて一つだと言っている。
ありえないこと、解決できないこと、一致が難しいことについて
聖書は一致と言っている。
神様のビジョンであり、神様の力が現れるもの。
神様の力強さ、ビジョン、想い。
ではどのようにしたら一致できるでしょうか?
①神様の側に立つ
エフェソ4:1-6
パウロは霊的な一致を保つよう、熱心に勧めたあと、7つの一つのものを挙げた。
体、霊、希望、主、信仰、聖霊、神
神様は唯一の神様
これは聖書の一番最初から変わることのない根幹
マルコ12:29
イエスは最も重要な掟をこのように言われた。
唯一の主。
忠実なユダヤ人は朝と夜、かならず2回唱える。
それほど大事にしている。
神様を愛しなさいと言う前に、神様は唯一ということが強調されている。
それほど大事な部分。
神様は唯一
神様は多様性を愛されるが、神様は唯一で一つであり、神様の性質そのものということ。
他に神様はいない。
そしてそれを毎日唱えて覚え続ける。
排他的とか傲慢とかそういうことではなく、神様以外、神はいない。
献身であり、神様に預かるということ。
他の何者でもなく、いつも神様側に立つということ。
一つであり、一つにすることができる力がある神様の側に立つということ。
娘の一人がこの夏休み、一番苦手でめんどくさい宿題に取り組んだ。
部活でヘロヘロ。
最終的に夏休みの終わりに大変なことになった。
わたしたち夫婦は「大丈夫?何か手伝うことない?」と暖かく見守っていた。
わたしは問題が見えていたのに指摘しなかった。
一見愛に見えることでも、そうではなかった。
私は、最近他の人の解決していない問題について、丁寧にしすぎたり考えすぎてしまう。
多くの場合、神様の真理に近づいていない。
この痛い事実に直面した。
ほんとうの真実を伝えないことはその人のためにならない。
丁寧に気遣ってやることはその人のためではなく、自分のため。
私は思春期の娘と摩擦を起こしたくなかった。
しかし、なんとか神様のほうへ持っていき助けることをする義務がある。
そうでなければ、神様ではなく一目を気にして終わってしまう。
どこを気にしてどこに向かっているか?
間に板挟みになり、ただ受け止めるだけとなっていませんか?
あなたは神様の側に立っているでしょうか?
もしそうでないから、最終的に人を助けることはできない。
健全な境界線を持てない。
必要以上に重くなって不健全になる。
一致は確かにむずかしい。
だからこそ神様の基準が必要。
神様は必ず一つであり、そこに解決のポイントがある。
②一致は全員の力が必要
エフェソ書4:7-13
パウロは一つではあるけど、一人ひとりは別だと言っている。
それぞれに賜物が与えられている。
ここでは聖書的な役割を具体的に書いている。
福音宣教者、牧者、教師
いま私たちの教会では長老について任命しようとしている。
引き続き深く学んでいきましょう。
節々が結び合わされ、各々が組み合わされて体が作り上げられる。
走ることを考えたとき、体は一つ。
ある手は前、ある手は後ろ、違うことをしているが、組み合わされて連動し、前に進む。
ひとつには全員が必要。
あなたにはこの教会にとって大事な役割があると認識していますか?
わたしたちは時々、ああ、あの人は今大変だからとできないと決めつける。
もちろん、緊急だったり、ずっと継続してむずかしいこともある。
しかし、全員が必要。
さきほど話したベルリンフィルの特徴の一つとして、自主運営がある。
つまり、特定の偉い人がいるわけではなく、全員が平等に投票権を持ち、
全てを全員で話し合い、投票して決める。
これは簡単なことではないが素晴らしいこと。
一致はほんとうにむずかしい。
人間には弱さがある。
わたしたちは互いに謙虚に聞き合う必要がある。
互いに歩み寄る必要がある。
わたしたちはそれぞれ違い、それぞれのストーリーがある。
助言を与える時、その人の言動を疑うのではなく、受け入れて
しかし同時に必要なことを正直に伝える必要がある。
脆弱に伝える練習、実践をしている。
具体的にこれからも学び深めていきましょう。
神様側に立ち、全員必要としてこだわり一致に努めていきましょう。