『十字架だけを誇りとする』
スライドはこちらから→20210926 ヨハネシリーズ 十字架だけを誇りとする
Q1.イエスがヨハネによる福音書の中で言っている「私は○○である」の7つ目はどれでしょうか?
A.命のパン
B.まことのぶどうの木
C.アイアンマン
正解:B
Q2.イエスがヨハネによる福音書の中で起こした奇跡の1つ目はどれでしょうか?
A.5000人にパンを与える
B.水をぶどう酒に変える
C.水を日本酒に変える
正解:B
今日はヨハネ18、19章からイエスの十字架に注目したい。
今日、最も伝えたいメッセージは次の聖句に集約されている。
ガラテヤ6:14
「誇り」とは、名誉に感じる、優れているという意味。
ギリシャ語では、栄光、喜びという意味もある。
キリストの十字架だけを誇りとする。
皆さんがますますこの言葉を誇りとして歩めるように祈ります。
名誉、喜び、優れていることは十字架が全て。
十字架だけを誇りましょう。
ポイント1:十字架は神の栄光
栄光とは何でしょうか?
オリンピックでメダルを獲得することでしょうか?
阪神タイガースが首位にいることでしょうか?
栄光と聞くと、個人的なことを浮かべやすい。
クリスチャンとして成功するなど。
ヨハネは福音書で何度も神様の栄光を表すことを書いた。
神様の栄光が最も表されたのは、想像もしない方法。十字架。
人類の歴史上、最も残酷な処刑方法
しかし、この十字架こそ神様の栄光が最も表されたもの。
ヨハネ18:3-6
最後の晩餐の夜、イエスを捕らえるために人々がやってきた。
一隊の兵士、ローマ軍では600人。
それだけの人に囲まれ、イエスはこれから待ち受ける運命がわかった上で自ら進み出て「私である」と答えた。
聖書の中の他の場面で聞き覚えがありますか?
出エジプト3:14
私はある、という言葉は神様ご自身を表す言葉。
旧約聖書で人が神様に出会った時、威厳を表す姿が描かれている。
この場面でも同じように、兵士がイエスに平伏した。
そしてこのイエスの言葉は7つの「私は○○である」にも関係している。
1.命のパン(ヨハネ6:35)
2.世の光(ヨハネ8:12)
3.羊の門(ヨハネ10:7)
4.良い羊飼い(ヨハネ10:11)
5.復活(ヨハネ11:25)
6.道、真理、命(ヨハネ14:6)
7.まことのぶどうの木(ヨハネ15:1)
イエスが語ってきたこの「私は○○である」が十字架に集約される。
あなたは神様を正しく知りたいでしょうか?
でしたらイエスの十字架をしっかり見てください。
どんな時も揺るがず、十字架にかかってくださった。
ヨハネ18:9
誰も失うことがないように、イエスは十字架を選んでくださった。
600人の兵士に捕らえられ、親友に裏切られ、弟子に見捨てられても。
イエスはあなたや私たちが一人も失われないように、十字架にかかってくださった。
ヨハネ19:1-6
イエスは救うためにきた人たちから虐待され、侮辱され、見せ物にされ、十字架という極刑にかかった。
ヨハネは使徒で唯一、これら全てを目撃して言葉を残した。
ヨハネ1:4-5
十字架の場面で私たちは闇を見る。究極の酷さを見る。
十字架に向き合い、自分を見ると私もピラトのように人の目を恐れてしまう。
ユダのように、自分の思い通りでないと神様を裏切ってしまう。
ピンチになるとペテロのように逃げてしまう。
しかし、闇は光に決して打ち勝てない。
最も暗い時にこそ、光を見ることに集中しないといけない
イエスは私たちの闇に打ち勝つため、十字架にかかってくださった。
私たちは十字架の光を見ることに集中しないといけない。
今月、稲葉彩花さんがバプテスマを受けた。
感動した一つの理由、長年彩花さんを愛した姉妹たちのこと。
コロナ禍で難しい中でも神様を伝え続けた。
毎週忠実に電話して繋がってくれた姉妹もいる。
断食して戦った姉妹もいる。
彼女たちは十字架のイエスを見続けた。
十字架のイエスを示すためにベストを尽くした。
そこに神様の栄光を見た。
神様は、その栄光を受けてくださっている。
イエスは揺るがない決意で十字架にかかって、栄光を示してくださった。
十字架のイエスを示すため、ベストを尽くしていきましょう。
私たちの言葉、行動を通して神様が栄光を受け、喜んでくださっていることを覚えましょう。
ポイント2:十字架は信じる理由
7つの奇跡を覚えていますか?
ヨハネによる福音書七つの奇跡:
1.カナの婚礼(2:1-11)
2.役人の息子をいやす(4:46-54)
3.ベドザダの池で病人をいやす(5:1-18)
4.5千人に食べ物を与える(6:1-15)
5.湖の上を歩く(6:16-21)
6.生まれつきの盲人をいやす(9:1-41)
7.ラザロの復活(11:1-12:11)
これらの奇跡はイエスが誰であるかを示し、信じさせるために行われた。
イエスが最初に行った奇跡、水をぶどう酒に変えた場面。
ヨハネ2:4、11
イエスは水を最高級のワインに変える奇跡を行った。
マリアには「まだ時がきていない」と伝えた。
これはいつかイエスが、神様の究極のしるしを示すことが示されている。
その時にも、マリアはイエスのそばにいた。
ヨハネ19:26-29
ヨハネは7つの奇跡と十字架をリンクさせている。
十字架はイエスの究極のしるしであり、信じる理由。
そして、それが成し遂げられた時、イエスは「渇く」と言った。
永遠に枯れることのない水を与える約束をしてくださったイエスが「渇く」と。
最高級のワインを作ったイエスは酸いぶどう酒を飲んだ。
2コリント8:9
イエスがご自身が貧しくなってくださった。
イエスが私たちのために渇いてくださり、生きた水を与えてくださった。
イエスが私たちのために恥を負ってくださり、責を負ってくださった。
イエスが私のために孤独を十字架で背負ってくださった。
罪と罰を背負い、メタノイアさせてくださる。
イエスが死なれて、代わりに永遠の命をくださった。
イエスを信じるためのしるし。
ヨハネ19:30
「成し遂げる」とは精算済みというビジネス用語。
つまり、イエスが代価を払ってくださったから私たちは弟子として生きられる。
私たちはイエスの十字架で成し遂げられた働きに励まされている。
先日の彩花さんの書いた神様への手紙に感動した。
彼女はその手紙を準備するとき、自分の言葉で準備した。
彼女は過去の深い傷があった。
そこから神様の声がなかなか信じられなかった
でも、十字架を知っていく中で苦しんでいる中でイエスが共にいたことに気づいた。
傷ついた思いを自分で抱えなくて良い、安心してさらけ出せると。
彩花さんも信頼して、人生全てをイエスに献げる決心をした。
十字架こそが究極のしるし、信じる理由。
私たちが十字架に反応することも期待している。
イエスが私たちのためにしてくれたように、私たちも人生を献げましょう。
反応がどうあれ、神様が栄光を受けられて、喜んでいることを覚えましょう。
5年前、私の結婚式の時に父親が「私の人生で唯一誇れることは、彼の父であれたことです」と言ってくれた。
嬉しかった。
今回イエスの十字架を見続け、確信したことはその言葉よりも嬉しいこと。
キリストに従う者にとって、「唯一誇れることはイエスが十字架にかかってくださったこと」と言えることは何よりも素晴らしいこと。
十字架だけを誇りとしましょう。
私たちも強い思いでイエスを信じましょう。
十字架こそが信じる理由。
イエスが私たちのために成し遂げてくださったことを思い起こしましょう。